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子供嫌い 作りましょうまず国旗から虹の春 |
海市 海市立つ中に銀行ありにけり |
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黒揚羽 ボサ・ノバの午後捩花に蟻のぼる |
マラソン選手 飯食へば残飯のでる秋の虹 |
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じやんけんの石 つるつるの空気こしらへ卒業す |
暑くてたまらん 店先で傘売る八百屋梅雨に入る |
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春江 阪神淡路大震災無季一句 |
たばこ 吊橋の薄衣のひと抱き初めぬ |
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這いまわる 牛繋がれていさうな赤い椿かな |
ベトナム行 滑走路夏の夜風にオリオン座 |
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空豆 空豆や明日のことや夏のこと |
綱渡り 金田孝子 綱渡りしてきて春の村を出る 白木蓮それは妄想かもしれず 片栗の花は戦を知りをるか 我が声のまぬけな響き春の水 一八や頬弛ませて眠る犬 アネモネや神話のやうな祖母の恋 暖かや息継ぐたびに音あふれ 六月の鬼門や誰と誰くぐる 日本の夏の何処に君のゐて 食卓を磨きて暑中見舞かな 夏の夜の汽車置かれある映画館 高層に老女住みけり雪解富士 ちぐはぐな会話途切れて青林檎 扇風機ブラジルランチをふたつ 蛍籠酔ふため飲めど夜の端 荒磯の名も無き岩や夏の夕 冷蔵庫開けて海ある波の音 貝殻と思ひし貝の動き出す 磯蟹と夜の星見る浮世かな 空蝉や永遠に我泳ぎたし |
| 単線 村井康司 はるうれひありて相模の単線や 夕東風に道の広さを悲しめり お白酒飲みてくぢ運悪きかな 思考してたちまち日向くさくなる 死の話 すこし遅れて百千鳥 鳴きもせぬヒトのつがひや蜆汁 官能よ二回に分けてかむ洟よ 春燈下なかよきことのおそろしき 文芸やねざめのよだれ拭きて立つ 太陽の欠けたる朝のスープかな たんぽぽや地球岬の風力は 海晴れて友の悪意に翳なし 春光や股のみならず樹は黒し 打ちすゑて武蔵の春や不精独楽 一日に二度食ふ春のとろゝかな 階段に坐してお尻といふことば 満開の桜の下の正座かな 津波見に行きて干潟を見て帰る 生卵呑みて日永の霊となる ことごとく割れて昭和の硝子かな |
鬼のような鬼 赤鬼と青鬼の子紫の鬼 |
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夏 井戸水を二回汲む夢夏めきぬ |
天球の罅 鳥風や潟湖にめぐる仁王の眼 |
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大猿吠ゆ 日時計を鳩あるくなり春眠し |
久我山から 秋隣またこの駅で降りにけり |
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きうりもみ あなたにも津波がくるわしやぼん玉 |
蟹座 直下型地震を待てば年の暮 |
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同調 競艇を終えておひとつ氷頭膾 |
エンジンとニンジン 森に入るために出る森雪を踏む |