function kosinfumind(){

haiku =new Array(
//地球ちやん　手嶋崖元（創刊号）
"食ひ散らし人の花咲く地球ちやん　　崖元",
"水の春家庭崩壊高笑ひ　　崖元",
"かあさんに目玉貰つて雛流し　　崖元",
"頽廃の春星美女の切字かな　　崖元",
"ロボットの脛輝けり春の闇　　崖元",
"チューリップだけの世界で待つている　　崖元",
"穴といふ穴焼ききれる沈丁花　　崖元",
"ゲシュタルトその凶暴な知性落し角　　崖元",
"玉椿死刑前日三面鏡　　崖元",
"ねぢあやめあやめに似てる四月かな　　崖元",
"村役場春の氏名を記入せり　　崖元",
"ことごとく消へたる水や彼岸西風　　崖元",
"ぶつちやけた話春野ののたれ死に　　崖元",
"活け造り終へし人魚の目にレタス　　崖元",
"カカンポン・カポ・ジロチョー氏野焼くかな　　崖元",
"男爵の回転木馬風光る　　崖元",
"金持ちだつた父いそいそと四月馬鹿　　崖元",
"ミヨソティス束の間穴を見られをり　　崖元",
"媚びてゆくまず鏡からヒヤシンス　　崖元",
"弥生のまんじゆう弥生の味をしてまんじゆう　　崖元",

//太い眉毛　亀山鯖男（創刊号）
"銀杏散る 黒人一回転して去る　　鯖男",
"煤払ひして歪みたる乳房かな　　鯖男",
"凍鶴の一足歩めば都かな　　鯖男",
"鴨撃つと云ひて果てまで行きにけり　　鯖男",
"雪女郎のやうだが太き眉毛かな　　鯖男",
"老獅子の力のありか偽の月　　鯖男",
"あたたかき橋を枕の狐かな　　鯖男",
"野遊びの右手の捌く虚空かな　　鯖男",
"桜漬俳句に足をとられけり　　鯖男",
"ダイエーと駅の間に空ありぬ　　鯖男",
"斜かひに胃袋ぶらぶら通るかな　　鯖男",
"晩夏・七曲りわが家にたどりつかず　　鯖男",
"夏休みの美僧ぞろぞろ海へ行く　　鯖男",
"さざ波は誘はれ上手でいけません　　鯖男",
"送り火やかたかた伸びる運命線　　鯖男",
"秋鯖は天使の股間を思ひけり　　鯖男",
"秋風に秋の数字を失ひき　　鯖男",
"みかん色のライオン晩秋のキャンパスへ　　鯖男",
"目瞑れば海の如くを芒かな　　鯖男",
"音大前秋の蝶ならどう通る　　鯖男",

//原三振　長嶋肩甲（創刊号）
"たばこ屋の春には店主やや動き　　肩甲",
"看板屋の看板ばかり春曇　　肩甲",
"春の海犬の名前をまた問はれ　　肩甲",
"珠算五級誇りし人とマンボかな　　肩甲",
"原三振ドームの屋根に寝ころがる　　肩甲",
"絵日記の海念入りに青く塗り　　肩甲",
"切り過ぎた髪気にしつつ宵祭　　肩甲",
"西郷さん少しく溶けており酷暑　　肩甲",
"夏の月妊婦夜なべで穴を掘る　　肩甲",
"夜の駱駝と最後の水を飲む　　肩甲",
"氷山のゆつくり氷山でなくなる　　肩甲",
"秋風に貴族五馬身離される　　肩甲",
"紫のびんた響くや秋高し　　肩甲",
"秋雷や百まで数へまた数へ　　肩甲",
"お土産のニポポの肌の寒さかな　　肩甲",
"火事跡に鋸拾う父みつけ　　肩甲",
"ベランダの間男眺む初茜　　肩甲",
"年男最初の洒落は一人ごち　　肩甲",
"小正月ひねもす力こぶつくる　　肩甲",
"哀しい目にしか作れない雪達磨　　肩甲",

//人魚の指　鉄村明美（創刊号）
"白木蓮靴脱げさうな少女かな　　繋月",
"自動車の後部座席に春の花　　繋月",
"教会の扉に風船結ぶかな　　繋月",
"控へめなまなざしありて蒸鰈　　繋月",
"蝶追ひて無防備に透きとほりたり　　繋月",
"遠雷や人魚の指は熱おびて　　繋月",
"道連れは身の丈ほどの鯰かな　　繋月",
"炎天や塗り替へられし足の爪　　繋月",
"夏果てる水の底には鏡無く　　繋月",
"満月や魚は砂に埋められる　　繋月",
"秋めきて鳥のろのろと穴ふさぐ　　繋月",
"十五段進むも虫の声やまず　　繋月",
"茹で栗や貴族の娘また笑ふ　　繋月",
"白桃や八角形の寺廻る　　繋月",
"シャツの背に悪戯描きす文化の日　　繋月",
"傷のある狐絵本の中にゐて　　繋月",
"残り火や冬薔薇の刺折り取りぬ　　繋月",
"頬杖の手袋なほも冷たかり　　繋月",
"とりどりの器並べる年の暮れ　　繋月",
"押す力強き真冬の扉かな　　繋月",

//桜人　寺澤一雄（創刊号）
"空堀の底へ降り行く桜人　　一雄",
"雪洞に火点し頃の桜かな　　一雄",
"花の山妻は帰つて来いと言ふ　　一雄",
"伊那谷のその一谷に花の雨　　一雄",
"花疲れして伊那平出て来る　　一雄",
"極楽寺三丁目にて夕桜　　一雄",
"鞦韆や温泉街の真ん中に　　一雄",
"春の海路地の向かうに荒れにけり　　一雄",
"春霞寝ながら山を見てをれば　　一雄",
"井月の墓へ薺の花盛り　　一雄",
"使ひ手の無き大鋏日永かな　　一雄",
"葉桜や地獄草紙をめくりをり　　一雄",
"代掻きの道具を置いて去りにけり　　一雄",
"赤腹の歩くが如く泳ぐかな　　一雄",
"物の怪の装束もまた土用干　　一雄",
"嵐山あたりに住んで泳ぎけり　　一雄",
"木下闇出て茶畑の明るさへ　　一雄",
"種茄子になりますこのままぶら下がり　　一雄",
"枯れ芦原に無数の音を確かめぬ　　一雄",
"元旦の地を擦つて飛ぶ奴凧　　一雄",

//極東に龍横たはり海市立つ　村井康司（創刊号）
"はなみづき休みの国にふたりゐて　　好餌",
"白シャツが三枚干されねむくなる　　好餌",
"夕凪や都市しめやかに出帆す　　好餌",
"日蝕や王様のかほは蝉のかほ　　好餌",
"くはがたの名はソクラテス夏休み　　好餌",
"生卵割りて血のある銀河かな　　好餌",
"唐辛子身の穴の数思ふべし　　好餌",
"いもうとが怪獣になる菊日和　　好餌",
"猫の足して行く秋や城下町　　好餌",
"寝不足や首都大雪の予感して　　好餌",
"てのひらで硝子は溶けず冬の恋　　好餌",
"ポケットに甘栗満てりクリスマス　　好餌",
"初夢は婆が投げたる餅つぶて　　好餌",
"折りこはす旧本籍地の氷柱かな　　好餌",
"節分の父鬼となりそれつきり　　好餌",
"鞦韆に子泣きぢぢいと乗りゐたり　　好餌",
"鳥帰る無数の私は正座して　　好餌",
"朧夜に舌の長さをくらべあふ　　好餌",
"家ごとに異教の神や春燈　　好餌",
"亀鳴いて羅馬に侏儒と大をんな　　好餌",

//ひかりたる　蓮菩（創刊号）
"かしこまり東に向きて二度くさめ　　蓮菩",
"海老天を二本掴みて出初式　　蓮菩",
"餅撒き黄金撒き鬼が来るのに　　蓮菩",
"目借時鳥目の男散歩する　　蓮菩",
"燐寸擦る弥生なかばの宵の街　　蓮菩",
"チューリップ模様のシャツで敵迫る　　蓮菩",
"をだまきやわたしわたしとつきまとふ　　蓮菩",
"遠雷や引っ越してゆく酔っぱらい　　蓮菩",
"夏雲やとびとびに踏む色タイル　　蓮菩",
"もりやすのかつおもりだくさんのうそ　　蓮菩",
"遠くより来たる烏賊墨ラブレター　　蓮菩",
"蝶の骨風葬にする野分かな　　蓮菩",
"こころみに指浸しけり草紅葉　　蓮菩",
"行く秋の蔓草さへも惜しむかな　　蓮菩",
"秋めくやみごもりて我たちどまる　　蓮菩",
"港への坂かけおりる冬の朝　　蓮菩",
"焼芋食って万国の民大行進　　蓮菩",
"うらがへりたるあんかうのひかりたる　　蓮菩",
"いつせいに立ちたる冬の姿かな　　蓮菩",
"鉄パイプ二本立ちたる冬日かな　　蓮菩",

//円口類　川上弘美（創刊号）
"春の夜の円口類の眠りかな　　木星",
"風無くて花烏賊ゆるく煮られをり　　木星",
"早春や左の耳に海ありて　　木星",
"うぐひすの切手貼りたる薄曇　　木星",
"其の人の動物に似て春の宵　　木星",
"手鏡の伏せられてをり朧月　　木星",
"Ｃ難度宙返りせる春のたましひ　　木星",
"入梅や日に一つ売る饅頭屋　　木星",
"夜店にて彗星の尾を見つけたり　　木星",
"炎昼や横たはりたる象使ひ　　木星",
"電球の斜め後ろに残暑かな　　木星",
"天井におはすぱくぱく様や秋　　木星",
"夜仕事や窓より遠く雨の降る　　木星",
"二の腕をそつと噛みたる銀河かな　　木星",
"蛇笏忌やパン屋しづかにうたた寝す　　木星",
"蘆原にたなびくどらえもんの群れ　　木星",
"露寒や穴にはきつと龍がゐる　　木星",
"捨てかねし片手袋のありにけり　　木星",
"十ばかり柩を埋めて山眠る　　木星",
"寒波来しバナナワニ園の夜明けかな　　木星",

//ペパーミントガム　田辺一教（創刊号）
"早春や世界で一番好きな人　　林礁",
"卒業の夜に大きく歌ってよ　　林礁",
"夏立つや横隔膜をくらいけり　　林礁",
"傘だけで水に埋もれし街を行く　　林礁",
"岩枕隣りで神は山女釣る　　林礁",
"ペパーミントガムを盗みし堤防や　　林礁",
"麦刈るや鎌引く手つきも危うげに　　林礁",
"流星や語り終えずに石の段　　林礁",
"異国とは言えない空の青さかな　　林礁",
"悲しみは植木の並ぶ夏の暮　　林礁",
"頼もしき鳥居潤す秋時雨　　林礁",
"グスベリのソース楽しも山の夜　　林礁",
"芒野はビルの近くと気づきけり　　林礁",
"とんぼ寝るかまきり休む秋の城　　林礁",
"無造作に柚子ひと山の土産物　　林礁",
"短日に駆ける制服姿あり　　林礁",
"冬休み硝子工場を覗きけり　　林礁",
"電線の雪を一度に落とすかな　　林礁",
"こっそりと寒柝を遣り湖畔かな　　林礁",
"冬オリオンアーケード下肴町　　林礁",

//夜気　木内達朗（創刊号）
"；山笑ふなら植ゑてみむ　　縞馬",
"探梅や蹄の型の保育園　　縞馬",
"春雷の音鳴りやまず幻燈機　　縞馬",
"早春や踵の下の砂流る　　縞馬",
"果に来て触れたる春の海ひとつ　　縞馬",
"木蘭や鏡の縁の薄曇　　縞馬",
"滝落ちて青きゼリーとなりにけり　　縞馬",
"滝壺ににほひのありて犬通る　　縞馬",
"最強のばい独楽さへも帰すかな　　縞馬",
"ながいもをながきすがたでもちかへる　　縞馬",
"駅の夜茸こぼしてしまひけり　　縞馬",
"溝板を鳴らし通ひぬ鳳仙花　　縞馬",
"像のあるピンクの家の夜長かな　　縞馬",
"踏切の我に返りて紅葉かな　　縞馬",
"落葉踏む音忘れないやうに踏む　　縞馬",
"手袋をぬげば手袋はめる夜気　　縞馬",
"裏となり表となりて焚火燃ゆ　　縞馬",
"冬晴に骨ばつかりの豊島園　　縞馬",
"さまざまに宇宙人だよ蜜柑かな　　縞馬",
"銀杏落葉行くところまで追はれけり　　縞馬",

//海賊　古谷 和仁（創刊号）
"写真などあまたの品や紫雲英原　　空色",
"撞球の曲がれる軌跡春燈　　空色",
"外電にバナナの国の王子の死　　空色",
"葉桜の都や昼の月生まる　　空色",
"梅雨寒の屋根の重さや朧銀　　空色",
"翼竜の舞ひし岬や夏休み　　空色",
"向日葵の花束振りて飛行船　　空色",
"海賊の呉れし煙草に蛾の絵あり　　空色",
"月読男と青蘆原の夜を渡る　　空色",
"夜濯のラジオささやく米国々歌　　空色",
"皇帝の生まれし午後の檸檬かな　　空色",
"闌秋やピアノ教師の束ね髪　　空色",
"西口の救世主（メサイア）と飲む秋の昼　　空色",
"長椅子の双子の裸婦や秋燈　　空色",
"霧雨や毛穴の奥に燐火あり　　空色",
"胡桃割れて怪盗ルパン目覚めたり　　空色",
"蚊の神の暴れをるかな灰神楽　　空色",
"司祭補は盗賊の長聖夜かな　　空色",
"底冷えや終着駅の大時計　　空色",
"やはらかきもの落ちる音深雪晴　　空色",

//みどりいろのしつぽ　木綿（創刊号）
"春の闇山椒魚の動かざる　　木綿",
"雪解けや足指の爪切つてをり　　木綿",
"恋猫の駆けゆく血みどろどろどろ　　木綿",
"フラスコより溢るる蟻の群れかな　　木綿",
"十五個の下駄そぞろゆく朝霞　　木綿",
"身震ひの鳥飛び立つごと照紅葉　　木綿",
"両手いつぱいの柿幼女転びぬ　　木綿",
"秘めごとのなくしてしまひ時雨かな　　木綿",
"窓にゐる染みと気の合ふ小春かな　　木綿",
"内股でおじぎしてをり秋の蠅　　木綿",
"かまくらに長靴埋まりゐてひとり　　木綿",
"力なく海鼠切る吾の力かな　　木綿",
"冬萌や膝に咲きたる超自然　　木綿",
"冬銀河巨木の下のその目ぢり　　木綿",
"細雪鱗粉色の海がある　　木綿",
"虎落笛狐の自刎間近かな　　木綿",
"冬めきて思ひつくまま転びしも　　木綿",
"初雪をフラスコに溜め溶かしをり　　木綿",
"抽斗にりろりろと音響きけり　　木綿",
"わたしのしつぽがみどりいろになつた　　木綿",

//夜の周期　川上弘美（二号）
"赤蟻や青蟻の這ふ薄暮かな　　木星",
"ぼうたんの静かに閉ぢて夜来たる　　木星",
"青柚子や夜の周期のずれはじむ　　木星",
"ほうたるを見に行くと言ひ夜へ去る　　木星",
"迷ひゐて月高くありほととぎす　　木星",
"短夜や飛ぶものあまた眠りをる　　木星",
"草原に沈む銀魚や月涼し　　木星",
"水母来て夜の玄関を泳ぎたる　　木星",
"頭頂の穴より夜気の吹き出しぬ　　木星",
"幾千の土筆ら萎れゆく夜や　　木星",
"トラムプのキングはをらず夜半の秋　　木星",
"影踏みの鬼遠く居り芙蓉落つ　　木星",
"ゆるゆるとあたしピンクの房になる　　木星",
"真夜中に小さき虫の歩く音　　木星",
"情念のうすくうすく氷よ張れ　　木星",
"回廊に無数の天牛飛び来たり　　木星",
"言霊の生まれて青し夏の月　　木星",
"夜去りて万象の葬列騒がしき　　木星",
"立秋の水のやうなる夜明けかな　　木星",
"朝虹や花束のわづかに枯れて　　木星",

//蓼酢　蓮菩（二号）
"欠伸する２ＤＫに昼花火　　蓮菩",
"くちなはのしつぽをもつてぶんまわす　　蓮菩",
"メーデーは歯抜け男に従へり　　蓮菩",
"屋上に大きな鳥を飼つている　　蓮菩",
"梅雨寒の桜新町迷子です　　蓮菩",
"あまつさえらっきょ国境超えて夏　　蓮菩",
"てっせんのつるをきりきりひきちぎる　　蓮菩",
"ざくざくと茎切り捨つる百合の花　　蓮菩",
"梅雨明けの雷に手紙を書いている　　蓮菩",
"我が恋は蓼酢の味になりにけり　　蓮菩",
"あくまでもみどりの蓼酢つくりをる　　蓮菩",
"なまぬるきトマトジュースを二杯飲む　　蓮菩",
"ひとつづつ葛の葉に盛る夏料理　　蓮菩",
"行く夏にくちぶえを吹いたのは誰？　　蓮菩",
"夏料理てふ言葉すら知らずして　　蓮菩",
"ひとなつの恋も料理も終わりけり　　蓮菩",
"ひとつずつなくなっていくたこの足　　蓮菩",
"指先にとろみがついて落ちていく　　蓮菩",
"きょうもまたはもに噛まれてしまったの　　蓮菩",
"すっぽんの甲羅はずして夏終わる　　蓮菩",

//銀漢よ　偽造テレカで十二枚千円の愛を送るぞ　村井康司（二号）
"春塵や会ひたき人の顔忘る　　好餌",
"ふたりして春のマスクの人となる　　好餌",
"蝌蚪に足ありて飲み干すぬるき水　　好餌",
"宿酔の胃の腑かぐはし青あらし　　好餌",
"新緑や歯磨き買ひに出できたる　　好餌",
"ずいずいずつころばし歌ひ来る子や梅雨に入る　　好餌",
"うつくしき臍あり皿にさくらんぼ　　好餌",
"池の水かきまぜてゐる薄暑かな　　好餌",
"懸垂の二度目ができぬ空に虹　　好餌",
"白靴に青きペンキのこぼれたる　　好餌",
"短夜にこむらがへりを二度したり　　好餌",
"氷菓ちゆるちゆる腸の先までぶだう色　　好餌",
"夏木立言ひそびれたるさやうなら　　好餌",
"駅止めで来たる南瓜とかぶとむし　　好餌",
"花落ちてトルコの歌の午睡かな　　好餌",
"長身やカラーの花を抱きて立つ　　好餌",
"電波飛ぶ夕焼を見つめねばならぬ　　好餌",
"気がつけば歌つてをりぬ夏の月　　好餌",
"恋散つてめうが尽しや夜の秋　　好餌",
"桃食みて腋に毛のあるわたしかな　　好餌",

//虫偏　寺澤一雄（二号）
"干乾びても干乾びても蚯蚓出て来る　　一雄",
"魚取る網で蝉取りしてゐたり　　一雄",
"口少し開ければ小虫入り来る　　一雄",
"家蜘蛛は机の上を跳ねまはる　　一雄",
"鬼やんま骸となるを拾ひ来し　　一雄",
"ここに来るまで三箇所も蚊に喰はれ　　一雄",
"この穴を初蜩が出にけり　　一雄",
"蜊蛄の深きところへ落ちてゆく　　一雄",
"アメリカ蜊蛄に陽の当たりたる　　一雄",
"金蝿の飛び立ち蚯蚓残るかな　　一雄",
"余りにも大きな虹を見落としぬ　　一雄",
"一匹も見ることできぬ蝉時雨　　一雄",
"爪先立ちしても届かぬ捕虫網　　一雄",
"歯朶若葉虫に喰はれて半分に　　一雄",
"蜘蛛は糸登ろうとして降りをり　　一雄",
"蚊に喰はれアメリカ蜊蛄に夢中　　一雄",
"蜻蛉生れて我が前を飛びにけり　　一雄",
"空蝉の草の葉掴み曲げにけり　　一雄",
"喰ひ尽くし尺蠖虫の動かざる　　一雄",
"浮いてきし蝌蚪が水輪をつくりけり　　一雄",

//たましひ探し　木綿（二号）
"春一番哀しき猫のをどり喰ひ　　木綿",
"春驟雨死んでしまへよ恋心　　木綿",
"花曇ふと蠢きたる魚類かな　　木綿",
"父の日の天気の良くて美粧せり　　木綿",
"ビール干す十五の歳の誕生日　　木綿",
"夏足袋や右足の次は左足　　木綿",
"短すぎる髪素足で素足踏む　　木綿",
"舌先で掬ひとるかな虹の端　　木綿",
"夏富士に腰掛けゐたる巨人かな　　木綿",
"なめくぢの皮を脱ぎ捨て裸かな　　木綿",
"瓜の蔓結びてわたしのまつりごと　　木綿",
"木下闇じめじめするものゐたりけり　　木綿",
"留守番電話と話す夜水中花　　木綿",
"本日は蟻の育てたひとなりけり　　木綿",
"だうしやうもなくて笛吹く白夜かな　　木綿",
"えいゑんにたましひ探す蚯蚓かな　　木綿",
"ゆるゆると獣溺れてゐる晩夏　　木綿",
"ペディキュアの朱の伸びゆく遠花火　　木綿",
"愛しきひと磔にせり草雲雀　　木綿",
"饒舌な小石拾ひし夜半の秋　　木綿",

//梅雨晴間　鉄村明美（二号）
"籐椅子に双眼鏡の置かれけり　　繋月",
"不揃ひな結び目少し直す初夏　　繋月",
"入梅や囁く声の大きくなりぬ　　繋月",
"牛乳の色紫陽花の中にあり　　繋月",
"梅雨寒や卵に穴をあけて吸ふ　　繋月",
"貝ボタン上から外す梅雨晴間　　繋月",
"木の根元のみ見る街の日蔭かな　　繋月",
"日盛りやボールわずかにころがりぬ　　繋月",
"炎昼や間違へながらピアノ弾く　　繋月",
"足つたふ蟻のつかめぬ人とゐる　　繋月",
"信号を待ちてアイスクリーム買ふ　　繋月",
"ストローを曲げ少年の顔をせり　　繋月",
"夕焼のゆがんで見える電車かな　　繋月",
"俯いた顔動かさず見る螢　　繋月",
"瓶詰めのグラジオラスの赤さかな　　繋月",
"両耳を残して顔を洗ふ秋　　繋月",
"ずぶ濡れのわたしとなりぬななかまど　　繋月",
"左手のただ持つてゐる薄かな　　繋月",
"どの呪文唱へれば冬近くなる　　繋月",
"秋深く耳のかたちになりにけり　　繋月",
 
//桃飛ぶ　手嶋崖元（二号）
"汗みどろ笑い止まらぬ飛騨の崖　　崖元",
"てのひらの笹乾きゐし夏芝居　　崖元",
"夏休み白くなりゆく祖母の側　　崖元",
"雲の峰幾つ崩て狂ひ死に　　崖元",
"花ダリアがくがく僕はそそり立つ　　崖元",
"石榴を裂けば信憑性の粒満てり　　崖元",
"袈裟にハイビスカス飾る坊主かな　　崖元",
"子供の日知らぬ大人に起こされる　　崖元",
"聒聒兒ここは中七聒聒　　崖元",
"あめんばう逆らひゆける軽さかな　　崖元",
"ガッシュギリギリ流星流星台所　　崖元",
"水澄むや唇熱を帯びはじむ　　崖元",
"秋鯖や大坂城を仰ぎ見ゆ　　崖元",
"でぷりでぷり西瓜が笑ふ犬眠る　　崖元",
"秋めくや風噛む馬の赤黄色　　崖元",
"戯れに華崩す人秋の宵　　崖元",
"秋口のただれた扉小さな子　　崖元",
"金の夜目覚めて朱欒暴れけり　　崖元",
"流燈や立ちそびれ指濡らしをり　　崖元",
"坂下る人桃となり飛ぶ　　崖元",

//蹴手繰り　野沢　裕（二号）
"芝焼の煙の彼方狐居り　　野晒",
"ロボットに春雨侘し高架下　　野晒",
"春炬燵我一時的独裁者　　野晒",
"仙人の雲捕まえて梅の花　　野晒",
"果樹園で帽子を跳ばす弥生尽　　野晒",
"女房のけたぐり喰らふ春の朝　　野晒",
"昼酒に溺れし我や春深し　　野晒",
"春の宵手鏡合わせ悪魔呼ぶ　　野晒",
"雷神とマンボ踊るや浮かれ梅雨　　野晒",
"縁日や伸びたる首に金払い　　野晒",
"きしきしと西日射し込む青簾　　野晒",
"黄泉の坂朧に見ゆる日暮れなり　　野晒",
"宵闇の木馬に乗るはピエロかな　　野晒",
"うなだれつ芋焼く我や秋の暮　　野晒",
"木天蓼を土産ににゃんこ御帰館す　　野晒",
"秋日和どこでもドアに影ゆらぎ　　野晒",
"高西風が行き先を知る僧ひとり　　野晒",
"水兵の靴音鈍し不凍港　　野晒",
"クキクキと首の音出す息白し　　野晒",
"正月の客集まりて腹をだす　　野晒",

//天道虫　田辺一教（二号）
"ロボットを菜の花畑に置き忘る　　林礁",
"桜散る海老にも烏賊にもグラスにも　　林礁",
"酒を注げ来世を虎に決めるかな　　林礁",
"春燈下外房生まれの魚類あり　　林礁",
"黄水仙髪にかざして走りぬけ　　林礁",
"夜盗虫嘘に騙され片田舎　　林礁",
"巨魚追うて巨魚の胃袋だ酒盛りす　　林礁",
"天道虫降る林道を父と行く　　林礁",
"時鳥蕎麦を買おうと思い立つ　　林礁",
"ほうたるや胸が痛くて泣き居たる　　林礁",
"滝壺は触れたき翠重ねおり　　林礁",
"七夕や電送されし人の恋　　林礁",
"仲間らと材木を挽く夏野かな　　林礁",
"跨線橋駈ける鼻緒のピンク色　　林礁",
"白き道で友と祈りぬイチイの実　　林礁",
"干大根お供の石を逃しけり　　林礁",
"なめこらのひそひそひそと打ち合わせ　　林礁",
"鴨鍋やアンチ巨人の気まぐれ屋　　林礁",
"冬の鳥橋梁蹴って発ちにけり　　林礁",
"クリスマスソング聞こゆる島の家　　林礁",

//海光　古谷空色（二号）
"花柄の傘開かるる春の雪　　空色",
"黄水仙後ろ手にして訪ねけり　　空色",
"春昼の紙飛行機の白さかな　　空色",
"早春の軍艦煙吐きにけり　　空色",
"薄氷や電線の影揺れやまず　　空色",
"春泥や牧童銀の拍車付け　　空色",
"麺麭切れば断面多し春の宵　　空色",
"旗鳴りて工事現場や猫の妻　　空色",
"海光やフラスコに挿す葱坊主　　空色",
"花冷えの拳銃磨き上げにけり　　空色",
"蝦蟇出るや雲の辺縁光りたる　　空色",
"夏富士に嬰児顔を向けにけり　　空色",
"海鳴や覇王樹伸びる夜の岬　　空色",
"鉱泉の青きネオンや明易き　　空色",
"黒髪に黒きリボンや夜の秋　　空色",
"山羊鳴いて伊太利映画夏の果　　空色",
"秋蜂やパレツトに置く十五色　　空色",
"月の出や鰐の剥製歯の揃ふ　　空色",
"寒満月柩の底に見てゐたり　　空色",
"崖添ひにこぼれ来たるや冬の蝶　　空色",

//舌触り　金田孝子（二号）
"振り向けばそのたび開く桜かな　　春野",
"つくしんぼ金子兜太の文字太き　　春野",
"大笑ひして新じゃがの崩れゆく　　春野",
"春星が動物園にふりそそぐ　　春野",
"ピント合ふ魚眼レンズに夏の山　　春野",
"夏来たる線路の強き匂ひなり　　春野",
"誰か呼ぶ首夏トンネル抜けくれば　　春野",
"ゴンドラは青葉深きを渡るなり　　春野",
"風越山涼しき風の湧くところ　　春野",
"ダリア触るる乾いた顔の女かな　　春野",
"弦月やスープの中に神話あり　　春野",
"無花果やピンクの猫の舌触り　　春野",
"燈下親しむ手のひらに骨のせて　　春野",
"秋闌けてからくり人形すくと立つ　　春野",
"遊女かとおもへば糸瓜軒下に　　春野",
"七五三鬼に引かれて歩きたる　　春野",
"眼を開けてなにも見てゐず虎に冬　　春野",
"冬萌や胎児に爪の伸びてゐし　　春野",
"鳥帰るロボット電池切れしまま　　春野",
"人流し牛流しゆく麗に　　春野",

//やはらかい人類　亀山鯖男（二号）
"城壁の下のこびとのさかあがり　　鯖男",
"片足で来てからくりをとぢる音　　鯖男",
"十六夜や義足を一段伸ばさうか　　鯖男",
"父さんを押せばゆがみぬからす瓜　　鯖男",
"真昼間つくしの代りに戦争す　　鯖男",
"潮干狩り神の類も混ぜておく　　鯖男",
"春陰の新幹線は棒である　　鯖男",
"春の夜や無力のままに再び来　　鯖男",
"春の月のぼりはじめを軋りたる　　鯖男",
"曼荼羅のかたちにすくふ苺パフェ　　鯖男",
"ねえさんの虹の色せる午睡かな　　鯖男",
"水平に射られてゐたり夏の果　　鯖男",
"螢来よ黒人の腕やはらかし　　鯖男",
"ががんぼのやうに女にたどりつく　　鯖男",
"折紙で折られてしまふ日蔭かな　　鯖男",
"ながむしは味噌のごとくにやはらかい　　鯖男",
"ストローをゼリーのやうな母に挿す　　鯖男",
"めまとひや天地をとぢる蝶番　　鯖男",
"胎内にセロハンがあるレモン水　　鯖男",
"空砲に八角形のダリアなど　　鯖男",

//いつてきます　木内達朗（二号）
"耳元に水の始まる短夜かな　　縞馬",
"朝寝して部屋いちめんの私かな　　縞馬",
"いつてきます上がり框に蟻の列　　縞馬",
"ひとつおきにデージー植ゑし旧家かな　　縞馬",
"蝌蚪の群上まで続く棚田かな　　縞馬",
"雨音のキャベツ畑より鳴りはじむ　　縞馬",
"初夏と手旗信号送るかな　　縞馬",
"熱風の山擦過して行きにけり　　縞馬",
"酋長に抜擢されし酷暑かな　　縞馬",
"涼しさやハサミの泳ぐ理髪店　　縞馬",
"管を抜けヒトがプールに落ちてくる　　縞馬",
"足下がうねりますので夏の鯉　　縞馬",
"水分子じやらじやら滝を落ちにけり　　縞馬",
"蟻集う蛾は要塞のごとくなり　　縞馬",
"夕桜電球ひとつ買ひにけり　　縞馬",
"豆飯や磨き終へたる長廊下　　縞馬",
"アトリエの吹子のごとく螢あり　　縞馬",
"それぞれの部屋に十時の時計あり　　縞馬",
"眠れずにゐて鳩もゐる篭枕　　縞馬",
"空港へ犬を迎へに行く晩夏　　縞馬",

//重力波検出装置　藤原卓哉（二号）
"春寒やするめ固めがほどけない　　優璃",
"海馬てふけもの騒ぐや春の宵　　優璃",
"陽炎に揺られて牛は遠くなり　　優璃",
"ずり落ちつ上りつ呑みつ花見坂　　優璃",
"妻にでもさわってみるかな春だしな　　優璃",
"毒蝶のぬるく羽ばたく暗夜かな　　優璃",
"ななほしをかぞえてるまにとんでった　　優璃",
"やうやうに青葉のにほひ尽きて海　　優璃",
"重力波検出装置に驟雨かな　　優璃",
"雨乞いや西の空征くワルキューレ　　優璃",
"梢まで猿の腰掛け十五段　　優璃",
"蟷螂の潰れてありぬ石畳　　優璃",
"ほろ酔いのしずかに醒めて生姜飯　　優璃",
"明け方に児は咳き込みぬ秋黴雨　　優璃",
"石売りの親と子のゐて蘆火かな　　優璃",
"最大の素数はありや天の川　　優璃",
"炬燵にて超ひも理論を学びをり　　優璃",
"ふゆがいくおほきなねこのあしどりで　　優璃",
"冬銀河万里の長城動きけり　　優璃",
"サラエボに狙撃手のゐて年の暮　　優璃",

//肩甲の朝昼夜　肩甲（二号）
"大寒の朝や奥の歯よく磨く　　肩甲",
"パン焦げる昼やあなたを少し想う　　肩甲",
"春一番バナナもう一本食べる　　肩甲",
"春驟雨いつまでジュールベルヌ読む　　肩甲",
"端午の日新幹線の唄うたう　　肩甲",
"青葉陰風船棒のように持つ　　肩甲",
"葉桜や嘘ばかりいう人の顔　　肩甲",
"抜歯してガム噛んでみる桜桃忌　　肩甲",
"入梅や眼鏡いつもの場所に置く　　肩甲",
"一斉に拉麺すすり夏来たる　　肩甲",
"母さんとダンス庭には牡丹かな　　肩甲",
"父さんのスクワットする夏座敷　　肩甲",
"緑陰の女ラヰカを持てあます　　肩甲",
"足指も十本ありぬ暑気中り　　肩甲",
"七夕や隣の家の前も掃く　　肩甲",
"夕月夜河川敷にはポルノかな　　肩甲",
"やっときて茸踊りをして去りぬ　　肩甲",
"代官と悪だくみする良夜かな　　肩甲",
"福耳を垂らしてゆけり天の川　　肩甲",
"秋分の夜やボンバーマン解けず　　肩甲",

//恋歌　村井康司（三号）
"花野行く少年十五にして挽歌　　好餌",
"唇は薄し九月の弦鳴れり　　好餌",
"つぶやきや闇を握りしちひさき手　　好餌",
"耳元に流水それともあれはきみ？　　好餌",
"音なくて犬食ふ犬や秋澄めり　　好餌",
"心音やしきりに落つるからすうり　　好餌",
"真鍮は口につめたし鳥渡る　　好餌",
"裏庭を秋過ぎゆけり擦過音　　好餌",
"黄落期チューバの二音鳴り渡る　　好餌",
"薄明や三連符にて落ちる秋　　好餌",
"繋がれし月ふるへをり打鍵音　　好餌",
"やはらかき楽器しづかに冷えてゐし　　好餌",
"こがらしや二十のほくろ隠れしも　　好餌",
"アルペジオ乱れて遠き雪崩かな　　好餌",
"天球へ冬の倍音たちのぼる　　好餌",
"Sanukite撲ちうちて野は枯れゆけり　　好餌",
"超自然的短音階鳴る枯野かな　　好餌",
"ふ、ふ、ふるふるへるふるいいへにゆきふ、ふ、ふる　　好餌",
"あさあけの氷の道や耳さとし　　好餌",
"生前に覚へし歌や冬の虹　　好餌",

//瑪瑙　木内達朗（三号）
"島々に棚田大陸には田螺　　縞馬",
"メレンゲの山ふきこはす短夜かな　　縞馬",
"部屋に水満たして薔薇を鍵穴に　　縞馬",
"時鳥少年日本縦断す　　縞馬",
"街道を逸れて蜻蛉の中を行く　　縞馬",
"ポケットに瑪瑙平らや花芒　　縞馬",
"サーカスを出でて荒野の居待月　　縞馬",
"ネジ工場ネジ溢れたる夜長かな　　縞馬",
"秋麗筋肉痛の椅子とゐる　　縞馬",
"燈火親しのりしろにのり多すぎて　　縞馬",
"前脚を仕舞ふ犬ある良夜かな　　縞馬",
"花野行く枯野の色の犬なりき　　縞馬",
"冬日向移りて犬の鼻に差す　　縞馬",
"落葉中劇の形に人のゐて　　縞馬",
"雑踏や葱一本の落ちてをり　　縞馬",
"目醒むれば海を氷の軋りたる　　縞馬",
"海岸に見慣れぬ氷来てをりぬ　　縞馬",
"天鵞絨のごときを鮫の触れ過ぐる　　縞馬",
"幾度も塗られて厚き捕鯨船　　縞馬",
"小春日の鯨荒野にうち揚がる　　縞馬",

//鬱金香　金田孝子（三号）
"露けしや駅長の手に銀時計　　春野",
"茸山真上の雲の高きかな　　春野",
"校長の万歳三唱芋嵐　　春野",
"案山子のやうに立つてゐる東口　　春野",
"天高く人鈴なりの九段下　　春野",
"秋蝉のぽとりと落ちて天掴む　　春野",
"呪縛解けずに朽ちしかな通草の実　　春野",
"掌の中に残るさやなら猫じやらし　　春野",
"竜胆売る駅員海の色をせり　　春野",
"駅裏の坂道登る天の川　　春野",
"足音も三寧坂も時雨けり　　春野",
"村中に土の道なし寒波来る　　春野",
"数式やＸと逢ふ冬木立　　春野",
"劇場を出て寒月に照らされし　　春野",
"着膨れのわたしの影が手をふりぬ　　春野",
"戻り来て玄関にある葱の束　　春野",
"眠たくて冬の金魚となりにけり　　春野",
"元日のダムの放流見てゐたり　　春野",
"鬱金香姉のやうには愛されず　　春野",
"部屋中の風船揺らし友来る　　春野",

//海氷る　川上弘美（三号）
"会ふときは柔らかき服鳥曇　　木星",
"初夏の蔓は左に巻いておる　　木星",
"鎌倉の銘菓を提げて水見舞　　木星",
"赤蟻に好かれしぶしぶ這はせたり　　木星",
"ミロの絵に目玉のありて夏嵐　　木星",
"洩れやすき青インクなり霧笛鳴る　　木星",
"剪りとりて温みの残る花梨かな　　木星",
"平原にきちきちばかり増えにけり　　木星",
"いちじくやなつめを食ふて日の暮るる　　木星",
"耳鳴りに紐あり紐を解かむとす　　木星",
"かまどうま王子ときどき泣きにけり　　木星",
"オーロラや雨後の街には鮫匂ふ　　木星",
"寒北斗一人トラムプしませうか　　木星",
"小春日やイノダコーヒほの甘し　　木星",
"寒暁に静止衛星浮かぶかな　　木星",
"馬頭琴弾く人ありぬ冬銀河　　木星",
"いにしへの砕氷船に会ひました　　木星",
"寒燈やおがくずに海老ゐて静か　　木星",
"初夢で小さき人を踏んでしまふ　　木星",
"次の間の母の寝息や海氷る　　木星",

//歩幅　古谷空色（三号）
"檸檬咲く夜の鳥には夜の歌　　空色",
"夕方に髭剃つてをり夏の恋　　空色",
"耳先の尖る遊びや新樹の夜　　空色",
"どうしても解けぬなぞなぞ慈悲心鳥　　空色",
"山猫に影盗まるや夏木立　　空色",
"緑蔭や見えない都市へ海気団　　空色",
"茶箪笥の奥の峠や黄金虫　　空色",
"食卓に旅の本あり葉鶏頭　　空色",
"月白の栞はさみて閉ぢにけり　　空色",
"寂しさや耳の奥なる白桔梗　　空色",
"鉛筆の先に芯ありチエホフ忌　　空色",
"あの橋を渡ると言ひし蓼の花　　空色",
"老嬢に微笑まれけり猫じやらし　　空色",
"青き魚コツプに飼ひて時雨れけり　　空色",
"冬銀河抱きしめて野の風のこと　　空色",
"犬も猫も黒目がちなり雪もよひ　　空色",
"鷹匠の如く立ちたし朝の駅　　空色",
"歩幅もて停車場測る枇杷の花　　空色",
"冬空の半分映る蛇口かな　　空色",
"柊の花咲く星に生まれけり　　空色",

//The Invisible Time Bird　優璃（三号）
"朝寝して日周誤差を補正せむ　　優璃",
"陽炎やプレアデス行き貨客船　　優璃",
"来るべき炎帝の御代間氷期　　優璃",
"足跡は微かになりぬ宇宙塵　　優璃",
"君が今声をあげたね夏銀河　　優璃",
"隕石投げて星間戦争勃発す　　優璃",
"梅雨闇やドーム舐めをるイドの怪　　優璃",
"宇宙を飲み透きとほりけり時鳥　　優璃",
"真の名を呼ばはる声や夏の闇　　優璃",
"信号は解読不能旱星　　優璃",
"受話器から世界の動く音すなる　　優璃",
"月出れば鬼喰らひたる唇や　　優璃",
"背白きビゾンの群れや冬の浪　　優璃",
"ばうばうと寂寞岬の霧笛かな　　優璃",
"造幣廠ムカシトンボの透過せる　　優璃",
"焚火して熱量死へと向かふなり　　優璃",
"歳晩やわたしのなかの未生の卵　　優璃",
"時航機は還らざりけり暦売　　優璃",
"封解けて木星目指す電波かな　　優璃",
"初詣異人虚人の混ざりをり　　優璃",

//国立の花　長嶋肩甲（三号）
"梅雨寒の花びら闇を照らし出す　　肩甲",
"初夏や少女パスタを平らげる　　肩甲",
"一人きりフルーツポンチ台所　　肩甲",
"夕顔や父さんバスタオルをはだけ　　肩甲",
"シャツ乾く塩辛とんぼ低く飛ぶ　　肩甲",
"ボールペン分解するや夜の秋　　肩甲",
"ひとんちのタンス開ければ初嵐　　肩甲",
"秋高し文庫にカバーかけてもらう　　肩甲",
"秋桜や女とっとと先にゆく　　肩甲",
"ジュリエットとロミオ可哀想盆の月　　肩甲",
"ちゃんちゃんこわたしあなたとキスがしたい　　肩甲",
"寒の雨オセロの角は取られけり　　肩甲",
"いたち来て町内会長来る晦日　　肩甲",
"除夜歩くオリオン座のみ知る人と　　肩甲",
"冬篭切手は左側に貼る　　肩甲",
"着ぶくれてヨガ教室に通いけり　　肩甲",
"白い歯と帽子と葱がよく似合う　　肩甲",
"ホイッスル冬のボールは高く蹴る　　肩甲",
"ストーブは爆発しない大丈夫　　肩甲",
"国分寺西国分寺春の花　　肩甲",

//冬の虹　手嶋崖元（三号）
"光線のがりがり葱にあたりけり　　崖元",
"皿皿お皿音なくなれば冬の虹　　崖元",
"裸婦の背に鍵穴ありぬ冬の虹　　崖元",
"家ほどのコイル巻き終へ冬の虹　　崖元",
"目よりごとりと葱転がつてしまひけり　　崖元",
"トラツクの荷台で歌ふクリスマス　　崖元",
"凍蝶の翅落ち居るやドラム缶　　崖元",
"鷹ひとつ切岸にゐて静かなり　　崖元",
"爪牙の士カスバに迷ふ冬薔薇　　崖元",
"血に海を満たせば夜の輝けり　　崖元",
"一息に暴れ終へたる冬の水　　崖元",
"蜜柑山転がりながら蜜柑食ふ　　崖元",
"風花や売（ひさ）ぐは御身ばかりなり　　崖元",
"白金の坩堝にありて冬の雷　　崖元",
"鳥喰らふ花氷上にありにけり　　崖元",
"だいだらと山越えにけり冬の雨　　崖元",
"冬鮫や添ひ寝温度計の中　　崖元",
"真つ青な蝶たどりつき滝氷る　　崖元",
"味噌釜に父突つ込める恋のあり　　崖元",
"鳥死してチェックの布の枕とす　　崖元",

//塔五つ　亀山鯖男（三号）
"腎臓の形す空も吾妹子も　　鯖男",
"恋人の舌に樹影のありありと　　鯖男",
"明易しパン一斤を疑ひぬ　　鯖男",
"藍を抜けめでたくなりぬ南風　　鯖男",
"屋上も現世のつづきひきがへる　　鯖男",
"船虫が初めて猫にわらはれる　　鯖男",
"夕凪に魔術師となり馬となり　　鯖男",
"昼顔や塔五つある地平線　　鯖男",
"初潮や日当たり悪きあばらぼね　　鯖男",
"夜仕事や偽の砂漠へ参るなり　　鯖男",
"粘膜に蜻蛉増ゆるかとも思ふ　　鯖男",
"汝の耳の形忘るる無月かな　　鯖男",
"くらやみに嘔吐するなり冬の虫　　鯖男",
"小春日や指に小虹のからまれり　　鯖男",
"寒卵紆余曲折を省略す　　鯖男",
"着ぶくれてゐて恋人の耳の中　　鯖男",
"冬うらら死ぬときピンクの糸を吐く　　鯖男",
"うしろから刺されるごとくかへり花　　鯖男",
"海の塔春の陰よりつき出しぬ　　鯖男",
"空き部屋に国旗の匂ひふはふはす　　鯖男",

//足の裏　蓮菩（三号）
"はぜうるしななかまど赤バス走る　　蓮菩",
"アクリルの小箱に青い砂詰めよ　　蓮菩",
"どの鳥も青い箱から食べている　　蓮菩",
"冬うららぺたぺたくまの足のうら　　蓮菩",
"早稲田の街に無数の葱が落ちてくる　　蓮菩",
"茎漬の刻みて醤油ふたまわし　　蓮菩",
"ガラス人形ガラスの斧を持っている　　蓮菩",
"たてがみがなびいているよクリスマス　　蓮菩",
"冬の角曲がりて狂う女かな　　蓮菩",
"硫黄の海に太陽の流れ着く　　蓮菩",
"印度大使官邸裏なる冬木かな　　蓮菩",
"右足のかかとで踏めり薄氷　　蓮菩",
"送電線たるむ寒木たちすくむ　　蓮菩",
"かりたりと叩き落とせよ冬の星　　蓮菩",
"雪のふる音雪をふむ音ふるり　　蓮菩",
"潮の香も新しきかな初詣　　蓮菩",
"明けまして海へ行くならドライブしよ　　蓮菩",
"むらさきの花南国のカレンダー　　蓮菩",
"帰り道わからぬ家でかるた取り　　蓮菩",
"目前の吊革に婆春を待つ　　蓮菩",

//十二指腸博覧会　木綿（三号）
"初茜オレンヂの薔薇ぬくいお茶　　木綿",
"初夢はパンプスだいきらいなのに　　木綿",
"春昼やうす汚れたるカーボン紙　　木綿",
"青林檎行き倒れたるむかしかな　　木綿",
"約束の満天星つつじのラビリンス　　木綿",
"真昼時遅刻しさうな葉鶏頭　　木綿",
"喪服も微睡みつつデザアトの柿　　木綿",
"冬晴の十二指腸博覧会　　木綿",
"笑ひながら踊りけり冬薔薇　　木綿",
"冬麗かごめかごめの鬼は箱　　木綿",
"足痛くはんぶんだけ剥く青蜜柑　　木綿",
"底冷えの斧を持ちたるをんなが来　　木綿",
"冬木立猫マッドサイエンティスト　　木綿",
"パリを向きスカート咲かせよ冬薔薇　　木綿",
"カレンダーに小指切る日有る霙　　木綿",
"めを閉ぢて冬将軍が降りてくる　　木綿",
"雪兎群れる荒野にゐる深夜　　木綿",
"たましひをからつぽにする冬銀河　　木綿",
"なのはなのきいろ狂ひ咲して凍てる　　木綿",
"ポインセチア飾りなにもかも終はる　　木綿",

//毀誉褒貶　野晒（三号）
"荒野には神一人いて冬銀河　　野晒",
"ぼろ市やギリシャ彫刻売る女　　野晒",
"冬苺ほのかに甘し一人旅　　野晒",
"春近し誉められもせず貶されず　　野晒",
"風邪ひいてトイレ恨めし余寒かな　　野晒",
"雪解けの水溜まりには月ひとつ　　野晒",
"大の字にうとうとしたり春の雲　　野晒",
"待ち合わせ二時間遅れ春日向　　野晒",
"旧正やデートしましょう横浜で　　野晒",
"春の宵座敷童を手招きし　　野晒",
"ハチ公のしっぽにリボン春の昼　　野晒",
"のどかさやワニとあくびを競い合い　　野晒",
"広場には老婆と子ども春の風　　野晒",
"ぬらぬらとしたものといる春の闇　　野晒",
"包丁を研ぎ澄ませたり木の芽時　　野晒",
"のっこみの鯉と眺めし朧月　　野晒",
"草餅も団子もうまし花の下　　野晒",
"公園を定宿とする花のころ　　野晒",
"一年がまた過ぎて行く春麗　　野晒",
"ミッキーの帽子恥ずかし春の夜　　野晒",

//いんでぃら　遠藤治（三号）
"化け猫が仏壇返す春の宵　　四童",
"地下鉄の地上に出でて弥生かな　　四童",
"ここからは埼玉県の青葉なり　　四童",
"初夏やしぶきを上げる眼鏡犬　　四童",
"返信の御と芳を消す梅雨の入り　　四童",
"紫陽花やまた初めから前奏曲　　四童",
"万緑や妻には開かぬ壜の蓋　　四童",
"ひめぢょをんのやうといつたらおこるか君　　四童",
"すれ違ふ明治の船に日傘溢る　　四童",
"夕凪や看板のない理髪店　　四童",
"炎昼のあどう゛ぁんていじれしいう゛ぁあ　　四童",
"片陰の表札は同じ姓ばかり　　四童",
"唇を少し開けば秋の風　　四童",
"朝顔の閉じては開きエンデ逝く　　四童",
"二百十日すごく大きな女ゆく　　四童",
"秋麗林檎先生授業中　　四童",
"虫出でて超合金に敗れけり　　四童",
"ピアニスト爪摘みてなほ冬日向　　四童",
"降る雪や象の名前のカレー店　　四童",
"姿なき六弦の人炉辺にゐて　　四童",

//蘇格蘭　寺澤一雄（三号）
"オランダの空港にゐて秋思かな　　一雄",
"飛行機と影のくつつく秋の暮　　一雄",
"降り立つやスコットランドに秋の虹　　一雄",
"秋の日は強し絶壁の上に城　　一雄",
"空砲や鳩も雀も秋天へ　　一雄",
"薄く薄く夜霧残りし明日かな　　一雄",
"秋冷の煙出しには鴎ゐる　　一雄",
"秋風やスコットランドの橋の上　　一雄",
"麦刈を終えたる中に墓ありぬ　　一雄",
"麦嵐海まで続き果てにけり　　一雄",
"イギリスの大きな糞に秋の蝿　　一雄",
"木槿咲く廃教会で待ちにけり　　一雄",
"剥製の象と河馬立つ良夜かな　　一雄",
"シャツ脱げば天道虫の付いてをり　　一雄",
"海岸に鹿の足跡消えずあり　　一雄",
"楢の木は雫と実とを落としけり　　一雄",
"食虫植物のケースに虫の見当たらず　　一雄",
"芋虫はビートの茎に動きけり　　一雄",
"秋の雨レバノン杉の下にをり　　一雄",
"また一つシベリアに点く秋燈　　一雄",

//この川に　田辺一教（三号）
"学園を築きし土地の土筆かな　　林礁",
"この川に生まれ水辺を見つめおる　　林礁",
"夜桜や洋品店の窓に星　　林礁",
"田を起こす頃か川瀬を越え来れば　　林礁",
"まず乙女行く田を挟み老婦行く　　林礁",
"農夫の背青葉青葉の合い間から　　林礁",
"片づかぬ新居をあとに茂りかな　　林礁",
"暑き日や良き音楽と良き漫画　　林礁",
"新涼の街に覗くや近未来　　林礁",
"銀河の夜文明開化確かめぬ　　林礁",
"晩秋のスタジアムで待て恋の人　　林礁",
"街や身を真っ黄色にし秋の暮　　林礁",
"洋館の海を見下ろす窓たたく　　林礁",
"最悪の遠出と言えど梨さやか　　林礁",
"捨て台詞苦く寒夜の駅を宿　　林礁",
"廃鉱に劇映画来し雪の華　　林礁",
"十二月螺旋階段下りおり　　林礁",
"機織りの冬濤のごと響きおり　　林礁",
"天狼や鶏飼っている家の影　　林礁",
"大椋のそびえ立つ夜や冬至風呂　　林礁",

//硝子箱　鉄村明美（三号）
"悪しきこと言ひたくなりぬ秋の暮　　繋月",
"滑らかな囮となりてうづくまる　　繋月",
"葱切りてやさしき恋のはじまりぬ　　繋月",
"アイロンの動き見てゐる小春かな　　繋月",
"桃色の飛行機とばす冬田かな　　繋月",
"底冷えや炎を包む硝子箱　　繋月",
"体温は水銀の味する夜寒　　繋月",
"眼差しや水の底には水の鮫　　繋月",
"やはらかく冬木の影を踏みにけり　　繋月",
"初雪の箱に隠れてしまひけり　　繋月",
"唇はかすれてをりぬ冬薔薇　　繋月",
"おとなしきもの待つてゐる寒暮かな　　繋月",
"深皿の破片砕きて冬銀河　　繋月",
"水鳥や明るい色の滑車軸　　繋月",
"風邪の日の彫刻刀は丸くなる　　繋月",
"細き線引く鉛筆や冬日向　　繋月",
"多面体ねじりて甘き冬の虹　　繋月",
"立春の後ろ姿は遠くなる　　繋月",
"腹這ひの足の揃はぬ朧かな　　繋月",
"早春のかばんに馬蹄形磁石　　繋月",

//開けてみる　蓮菩（四号）
"建国日大鍋ぐつぐつ蓋開けよ　　蓮菩",
"啓蟄や細長きもの限り無し　　蓮菩",
"会いたくて蓋開けて見る春の夜　　蓮菩",
"春宵や閉じたるものを失へり　　蓮菩",
"かげろうの夢の続きを買つてくる　　蓮菩",
"春宵や壁掛け時計融けてゆく　　蓮菩",
"春分の日の十字架はセルロイド　　蓮菩",
"春分が蛍光烏賊なら右カーブ　　蓮菩",
"だるまさんがころんだ春の野原です　　蓮菩",
"息吸って吐いて新緑雨あがり　　蓮菩",
"ぐるりぐるりみどりのなかのくらべうま　　蓮菩",
"しかたなくスコップ持つに夏来る　　蓮菩",
"革靴に蜥蜴踏みつけたき誤算　　蓮菩",
"花火ひゅるると海へ触手を伸ばす　　蓮菩",
"三尺の花火は鈍く響きたり　　蓮菩",
"煙にて花、キラ芯冠菊五発　　蓮菩",
"ジャズ大楽団賑やか田舎花火かな　　蓮菩",
"カレーカレー圧力鍋のコマ回る　　蓮菩",
"騙されてこんなところで山開き　　蓮菩",
"ゴミ箱の蓋しめなさい夏の朝　　蓮菩",
 
//ないてゐる　蓮菩（五号）
"じつとみてゐたら駄目です猿怒る　　蓮菩",
"枇杷の木の枇杷喰う猿に威嚇され　　蓮菩",
"あきらめて座つてをりぬ蝿叩き　　蓮菩",
"梅雨寒や見知らぬ町に和菓子店　　蓮菩",
"指先の力を抜いて虫の声　　蓮菩",
"くちびるを失つてゐる夜寒かな　　蓮菩",
"竜胆や本気になつてしまいさう　　蓮菩",
"船虫や行方不明なのは私？　　蓮菩",
"足首を捉へられたり薮からし　　蓮菩",
"台風を追いかけてゆく猫車　　蓮菩",
"白萩やほんとうの血の味を知る　　蓮菩",
"木犀や指があなたを覚えてる　　蓮菩",
"言葉みな短歌になりぬ秋の暮　　蓮菩",
"どうしようもなくぬれてしまつてきりぎりす　　蓮菩",
"亡き母の描き眉細し草ひばり　　蓮菩",
"蚯蚓鳴くこめかみ重き鹿の骨　　蓮菩",
"青蜥蜴小さな尾翼を持っている　　蓮菩",
"うち払へぬまなこ来てをりくつわむし　　蓮菩",
"虫の音の闇寄せ来るや孤独の死　　蓮菩",
"今宵また蜥蜴のしつぽ余りたる　　蓮菩",
 
//油揚げ　蓮菩（六号）
"逢ひみての後のうどんの油揚げ　　蓮菩",
"いかんせん伏せ字の多き夜長かな　　蓮菩",
"慈しむとも凍えたる足のゆび　　蓮菩",
"触れられし跡あかあかと秋惜しむ　　蓮菩",
"こぼれ萩乳房切るてふ電話あり　　蓮菩",
"紫陽花の色失へる寒さかな　　蓮菩",
"長靴の男ばかりの薬喰　　蓮菩",
"百五足靴預かりぬ年の暮れ　　蓮菩",
"中庭は足場を組めり冬の空　　蓮菩",
"冬空の状況世には犬の満つ　　蓮菩",
"うんとこしょどっこいしょとひくにせかぶら　　蓮菩",
"イラクにもアブラカタブラ冬来たる　　蓮菩",
"靴下の白さ気になる春の昼　　蓮菩",
"脱ぎ捨てしままの靴下春日射す　　蓮菩",
"菜の花や後藤肉屋にバスで行く　　蓮菩",
"猫猫と猫犬と居る春の夜　　蓮菩",
"あざらしの転がり来たる齢かな　　蓮菩",
"腹を打つ音響きたる春の海　　蓮菩",
"ペンギンならんでなのはなばたけ　　蓮菩",
"花見には花を見るのだばかやろう　　蓮菩",

//這いまわる　蓮菩（七号）
"牛繋がれていさうな赤い椿かな　　蓮菩",
"いぢめたりしない春には背がのびる　　蓮菩",
"張り付いてすぐに剥がれる春である　　蓮菩",
"花散るやしりとりの「え」は折れしまま　　蓮菩",
"ふるふるとゼリーふるへてイースター　　蓮菩",
"裏側へまわりこんだら藤の花　　蓮菩",
"藤の花棚から落ちてしまひけり　　蓮菩",
"１キロも続く藤棚見に行かむ　　蓮菩",
"撫子や着物も帯も軽くなる　　蓮菩",
"初夏とそう言い切つて地下鉄に乗る　　蓮菩",
"菖蒲湯のくたくたと葉を噛ぢりたる　　蓮菩",
"紫陽花やぐつたりと身を投げ出せり　　蓮菩",
"焦げ付いた紫陽花アクセルぎゆつと踏む　　蓮菩",
"県民の日にしかたなく海へ行く　　蓮菩",
"庭先の蘇鉄は蟻に喰われたり　　蓮菩",
"炎天や蟻の行列眺め居る　　蓮菩",
"部屋中に無数の蟻が這いまわる　　蓮菩",
"蟻コロリ買ひに行きたし暇は無し　　蓮菩",
"ふと見れば西友夏の大バーゲン　　蓮菩",
"ベトナムの西瓜はなべて笑いをり　　蓮菩",

//徘徊録１　寺澤一雄（八号）
"丸くなるテトラポットや風死せり　　一雄",
"蝉の羽蟻の穴より食み出しぬ　　一雄",
"仰向けに死す油蝉ばかりなり　　一雄",
"日焼けせぬ顔に性欲ありにけり　　一雄",
"水あればただのパンツで泳ぎけり　　一雄",
"噴水や水母のごとくパンツ浮く　　一雄",
"水遊びパンツ破れてゐると言はれ　　一雄",
"七夕の絡まり動く電気浮子　　一雄",
"渡船屋にして釣具屋の新仏　　一雄",
"引き潮や我が糞尿を運び去る　　一雄",
"磯蟹の一つは一つ追ひ詰めぬ　　一雄",
"赤虫の絡み合つては球なせる　　一雄",
"炎天の下に動かぬ海の霧　　一雄",
"手掛かり無き根掛かりや夏の海　　一雄",
"八月や帽子なければ家にをり　　一雄",
"二丁目から祭提灯始まりぬ　　一雄",
"健やかに杉の根本の蟻地獄　　一雄",
"高き橋渡りつくつく法師蝉　　一雄",
"真つ直ぐに立つ木もありて蝉時雨　　一雄",
"八朔やバスは海岸通り行く　　一雄",

//また眠る　村井康司（八号）
"炎天やわが頭誤植かも知れぬ　　好餌",
"頬と鼻濡らして食ふや甜瓜　　好餌",
"夢に毒すこしありけり朝の梨　　好餌",
"こほろぎを鞄に入れし酔歩かな　　好餌",
"べとついてゐる左手や秋の風　　好餌",
"舌下錠甘くて苦し鳥渡る　　好餌",
"秋燈に媚薬見本の黒くあり　　好餌",
"秋霖や落ちつゝ光る昇降機　　好餌",
"読み進む悪罵の記録きりぎりす　　好餌",
"逆夢や葱の匂ひは空に満ち　　好餌",
"あたたかき枯野の午後やのどぐすり　　好餌",
"固き弦張り終へしとき冬ざるゝ　　好餌",
"こがらしや少女金管楽器吹く　　好餌",
"雑踏を焚火の匂ひさせて行く　　好餌",
"歳晩や印度料理の欝金色　　好餌",
"炊く飯に混じる小石や冬の雨　　好餌",
"酒焼けのをとこのまはりしぐれけり　　好餌",
"雪の上に燐寸散乱して夜明け　　好餌",
"地麦酒の苦きをすすり雪しまき　　好餌",
"窓ごしの雪あたたかしまた眠る　　好餌",

//冬　鉄村明美（八号）
"かたまりとして食ふ魚秋の暮　　繋月",
"口数の多くなりたる熟柿かな　　繋月",
"虎に腕噛まれし記憶菊日和　　繋月",
"足揃へ降りる暗黒神の留守　　繋月",
"東国のらふそく立てや山眠る　　繋月",
"電車から風を受けたる枯野かな　　繋月",
"市営バス降りないでゐる冬であり　　繋月",
"蒲団持ち歩く団地の裏手かな　　繋月",
"窓に羽なびいてゐたる初冬かな　　繋月",
"合鍵を探してゐたり鯨鍋　　繋月",
"席移る女の荷物冬の月　　繋月",
"錠剤を数えて出しぬ冬鴎　　繋月",
"切り抜きて冷たき鳥の尖りかな　　繋月",
"重ね塗る中間色や冬籠　　繋月",
"速足の犬の足音雪明り　　繋月",
"歩き来て十二回目の息白し　　繋月",
"大根の沈みし場所の盛り上がる　　繋月",
"ひとまはりしたあと消える鯨かな　　繋月",
"初夢や肩動かせば現れる　　繋月",
"泥濘の乾きはじめや懐手　　繋月",

//桐一葉　植松大雄（八号）
"つよい子は泣いたりしない桐一葉　　大雄",
"プリズムに腑分けされたる晩夏光　　大雄",
"休暇果つ小さな島の砦跡　　大雄",
"遠花火船の旅から汽車の旅　　大雄",
"真っ白な玉蜀黍の親知らず　　大雄",
"草臥れて指をほどけば雁の空　　大雄",
"この前の写真の海も九月尽　　大雄",
"秋の駅知れるはあれが西とのみ　　大雄",
"野分中吹き寄せられたる灯りかな　　大雄",
"指切りや指を離せば椿落つ　　大雄",
"はくしょんと宙返りする天使かな　　大雄",
"初詣父の恋には似ぬように　　大雄",
"雪野原直線という遠さかな　　大雄",
"nobodyの手袋一つ轍の街　　大雄",
"冬龍植物図鑑にあごを乗せ　　大雄",
"兄の木となる樫の木よ冬の月　　大雄",
"ひらひらと本は福耳日向ぼこ　　大雄",
"晴れわたり石見の人のくさめかな　　大雄",
"どうしても素直は寂し春の海　　大雄",
"春の丘いつも心に大丈夫　　大雄",

//磁場　佐怒賀正美（八号）
"葛の花くすくす虫がかたまつて　　虎鶫",
"モビールに無数の露の声あがる　　虎鶫",
"蔓たぐりからだの線を想ひ羞づ　　虎鶫",
"天抜けて散乱したるたうがらし　　虎鶫",
"冷まじや月あれば月の抜けあと　　虎鶫",
"晩秋やけぶることなく犀来たる　　虎鶫",
"父性また気高し水の澄みにけり　　虎鶫",
"晩秋の母と子いづれ赤らむか　　虎鶫",
"けばけばと意志に肉つく晩秋だ　　虎鶫",
"鷹の目に空気の粒のふくらめる　　虎鶫",
"木枯しの辻は磁場なり影噴き立つ　　虎鶫",
"湧くやうに極彩色の格子散る　　虎鶫",
"ムッシューの顔の裏まで冬の霧　　虎鶫",
"枯蓮や皮下走る血の圧されつつ　　虎鶫",
"十一月夢の浮き根の掠れざる　　虎鶫",
"病む人に鏡の国の枯野かな　　虎鶫",
"北風や輪郭太き詩の炎玉　　虎鶫",
"瞬いてゐる枯れ蓮の折れどころ　　虎鶫",
"山眠るたまごのやうに蒼ざめて　　虎鶫",
"ことごとく返るオセロや年の暮　　虎鶫",

//靴底　木綿（八号）
"無月なり私は私の家がある　　木綿",
"清らかに間違へなさい藤袴　　木綿",
"撫子の脊椎やはらかく伸ばす　　木綿",
"ぬくき子は葛の花より生まれ落つ　　木綿",
"ストロボのふたつみつつや秋出水　　木綿",
"鮭のステエキ赤く赤く新居かな　　木綿",
"秋の蝉解体したるアコーディオン　　木綿",
"素晴らしきめろでぃらいん冬に入る　　木綿",
"西の方より大股の鮪来る　　木綿",
"天性の頭のかたち冬帽子　　木綿",
"まつすぐに立ちをる冬の駅員は　　木綿",
"冬ざれやあをきテトラポッドのさみし　　木綿",
"交接やいざ周到に時雨ふる　　木綿",
"身ごと燃ゆ蝋燭いびつ聖夜かな　　木綿",
"世界中の美しき嘘聖夜かな　　木綿",
"靴底の模様かたどる去年今年　　木綿",
"郷愁や勇魚の胎児やはらかき　　木綿",
"生きてゐるやうなる虎の襟巻や　　木綿",
"生姜酒嗜み『ドナドナ』唄ひけり　　木綿",
"七日粥いつもと同じにつくる母　　木綿",

//金柑　東直子（八号）
"炎天や西のはづれにゆかまほし　　李桃",
"妹の恋人と食む胡瓜かな　　李桃",
"白玉や指にて語りあふふたり　　李桃",
"昼寝覚とてもさみしい醤油かな　　李桃",
"待ち針の置かれし布や生身魂　　李桃",
"桔梗咲いてとたんに軽くなりにけり　　李桃",
"目を閉ぢて話すくせあり萩の花　　李桃",
"ままありてさうと答へり一三夜　　李桃",
"一三夜船待つやうに見つめをり　　李桃",
"逝く人のかかとの白さ秋麗　　李桃",
"約束のないわたしたち秋の空　　李桃",
"カンガルーの尾のごときもの墓参　　李桃",
"風流さんはえらいな猫にねこじやらし　　李桃",
"秋晴れの籠いつぱいのねずみかな　　李桃",
"カンナ抱き地下鉄に乗り込みにけり　　李桃",
"金柑や手術ののちの姉の声　　李桃",
"元日や未来の国の鍵ホック　　李桃",
"てのひらに初夢のごと受くる水　　李桃",
"カーディガンのボタンの青さ霙ふる　　李桃",
"八十吉の大き瞳や春隣　　李桃",

//はだれ雪　喜蔵（八号）
"はだれ雪恋は七つでやめました　　喜蔵",
"鶴去りて池は真綿で寝たりけり　　喜蔵",
"にごり酒手ひねりの盃軽めたる　　喜蔵",
"東風すぎて一息遅れの梅の香や　　喜蔵",
"留袖の母迎へたる糸櫻　　喜蔵",
"紋黄蝶おもかげ草をこぽれたり　　喜蔵",
"老ひ蛙まゆはき草に控えをる　　喜蔵",
"花吹雪にそうねそうねと頷きぬ　　喜蔵",
"春宵や週に一度の恋ありき　　喜蔵",
"昼下がり筍パイを食ひにゆく　　喜蔵",
"四月馬鹿京の言葉はうらうらと　　喜蔵",
"花の宴かなめの甘き扇かな　　喜蔵",
"春しぐれ秋ほど香る柚の里　　喜蔵",
"仮名文字は崩し書きなり春の闇　　喜蔵",
"花過ぎてあらん限りの数珠を切る　　喜蔵",
"早蕨の「さ」の緑かな赤子泣く　　喜蔵",
"大泣きを褒むる伯母あり初節句　　喜蔵",
"木の芽どき力士も夜半は多弁なり　　喜蔵",
"潮干狩り寝臭の息の混じりたる　　喜蔵",
"からたちや今日も報せはなかりけり　　喜蔵",

//化けの皮　木内達朗（八号）
"あろはしやつからだにあてて涼しさよ　　縞馬",
"アイスクリームに蛾のへばりつく逢瀬かな　　縞馬",
"インク壜返してもらふ秋暑かな　　縞馬",
"煙突の肌滑らかや鰯雲　　縞馬",
"紙の天麩羅石の天麩羅おめでたう　　縞馬",
"枯草や座してこの日の浮子選ぶ　　縞馬",
"川底に寝て流し目や夏の果　　縞馬",
"看板あまた塗りつぶされて年の暮　　縞馬",
"恐竜の小さすぎたる恐さかな　　縞馬",
"猿山にボス彳める西日かな　　縞馬",
"砂浜へ降る道細き暑さかな　　縞馬",
"蝉時雨発電所股眼鏡かな　　縞馬",
"化けの皮剥がれて久し臭木の実　　縞馬",
"艀船行き交ふ湾の暑さかな　　縞馬",
"鋲剌して指に腹あり温め酒　　縞馬",
"星を得て望遠鏡の虚なる　　縞馬",
"本箱のニス乾ききる秋の空　　縞馬",
"万年筆ごろりと在りて無月なる　　縞馬",
"夕暮の猫は箱なり鳥渡る　　縞馬",
"老犬を鼻のごとくに愛しけり　　縞馬",

//雪景色　田辺一教（八号）
"五島さんが出くわしたる雪景色　　林礁",
"手水鉢に波紋ひとつを冬日受く　　林礁",
"杉林鳴ることもなし冬至風呂　　林礁",
"フラスコの具合確かめ雪しんしん　　林礁",
"漏る水は雪解け渡り廊下かな　　林礁",
"雫乗る落ち葉ありけり工場街　　林礁",
"方形に囲われし海冬港　　林礁",
"我が内の空洞埋めるあたたかさ　　林礁",
"天下一解け残る雪踏みつける　　林礁",
"石切場曲がれば小道小春かな　　林礁",

//かめてんごく　北野勇作（八号）
"この地より亀天国は始まれり　　西瓜頭",
"冬眠の前に卵の殼を食う　　西瓜頭",
"冬ごもり繭で地球の夢を見る　　西瓜頭",
"琴の音で記述されたる宇宙論　　西瓜頭",
"亀二匹小泉今日子のごろごろ寝　　西瓜頭",
"初夢は硝子玉葱かじる音　　西瓜頭",
"君と解く新春波動方程式　　西瓜頭",
"思い出と甲羅は硬く重くなり　　西瓜頭",
"何時来ても鰐亀は今寝ています　　西瓜頭",
"冬の亀溝のなかから星を見る　　西瓜頭",

//水煙　優璃（八号）
"木犀の氾濫原を書店まで　　優璃",
"磐座に樫の実落とす旅愁かな　　優璃",
"空ろなる猿の檻には枯れ葉棲む　　優璃",
"阿知の藤空の半ばを覆ひたり　　優璃",
"屋根裏に戦車の気配　冬　　優璃",
"鉄骨に鷺ならびゐる寒さかな　　優璃",
"歳晩や中性微子の降り止まず　　優璃",
"ゆるゆると雪の倉庫の濡れはじむ　　優璃",
"水鳥の沈みしあとを降りしきる　　優璃",
"水けむり河より迅く流れけり　　優璃",

//大地凍つ　金田孝子（八号）
"谷の村あるじすなはち名猟師　　春野",
"友去りて村の黄落はじまりぬ　　春野",
"いてふちり石の駱駝の輝けり　　春野",
"しぐるるや銀のナイフの三種類　　春野",
"冷やかに敷布の白や唐の壷　　春野",
"はなすことみな宙に浮く雪ふれり　　春野",
"駅にゐて水おと聞こゆ三日かな　　春野",
"燃えながらなほ怒りたる達磨かな　　春野",
"親指を強く握るや大地凍つ　　春野",
"すりガラス磨きあげたる霜夜かな　　春野",

//ナナシノモノ　川上弘美（八号）
"羊羹の厚きを食ふやそぞろ寒　　木星",
"放心の身に秋蝶のとまりをり　　木星",
"家にゐるナナシノモノや神の留守　　木星",
"草踏みて人訪ふや鳥渡る　　木星",
"風静かなり汝にあきつあまた来よ　　木星",
"耳つけて鼓動聞きをる花野かな　　木星",
"猫に背をまたがれてをり秋日和　　木星",
"産み疲れしていもうとや小鳥来る　　木星",
"寒燈や尻ポケツトにウヰスキー　　木星",
"釦屋に貝ぼたん買ふ小雪かな　　木星",

//誘拐俳句　肩甲（八号）
"冬の朝電車の中で電話なる　　肩甲",
"晩餐は床に広げる聖夜かな　　肩甲",
"ハンバーガーしっかり掴む非恋かな　　肩甲",
"そこここにずっと住む人冬銀河　　肩甲",
"厳寒や年をとったら泳ぐだけ　　肩甲",
"月光のＴＯＴＯと書かれし便器かな　　肩甲",
"サーチライトひるむことなく懐手　　肩甲",
"逃げろ逃げろあなたと僕に降る霙　　肩甲",
"南の島へいこうと白い息でいう　　肩甲",
"カーク船長好き少し好き春隣　　肩甲",

//旧友　遠藤　治（八号）
"葉牡丹の花壇できみは産まれけり　　四童",
"サイモンとガーファンクルと冬日かな　　四童",
"古時計あなたと同じ風邪をひく　　四童",
"咳をすれば四人八人十六人　　四童",
"冬霧のはじめの湯気の立ちにけり　　四童",
"降る雪やプー横丁にたつた家　　四童",
"雪の夜のピアノのごとく沈思せよ　　四童",
"枯蔓を一式はがす雪女郎　　四童",
"あしたとはけふのことなり春隣　　四童",
"山笑ふ満で数へりや不惑前　　四童",

//文法と人柱　亀山鯖男（八号）
"人柱いろはの順に据ゑられし　　鯖男",
"秋高くお巡りさんの随意筋　　鯖男",
"撫子や水に忘れし文字と子と　　鯖男",
"名月や日本のうへのうすぼこり　　鯖男",
"肩にのる微笑みありて女郎花　　鯖男",
"抛られてまだ戻らぬよ秋の空　　鯖男",
"草枯の一昼馬のかたちして　　鯖男",
"コート着て文法をよく間違へる　　鯖男",
"大晦日新幹線の青い水　　鯖男",
"枯菊に入れ子の果つる如来かな　　鯖男",

//海　一鮪（八号）
"みづいろやまがりみちといふからまがる　　一鮪",
"海として使ふ左手夜半の冬　　一鮪",
"ことことと話しはじむるくぢらかな　　一鮪",
"つきしろや想像の隣をすこし　　一鮪",
"元日の夢のかたちの雁擬（がんもどき）　　一鮪",
"はつゆめが白象のごとさはり来る　　一鮪",
"雪の夜五指でひろげて取り出さず　　一鮪",
"あおい鳥亡母は囮あおい鳥　　一鮪",
"花野なら鳥の顔して鳥のこゑ　　一鮪",
"日足伸ぶ思ひ出したる寓話かな　　一鮪",


//流れゆく　蓮菩（九号）
"今日こそは大根の葉を刻む音　　蓮菩",
"鯊煮付むさぼり食らふ二人連れ　　蓮菩",
"ぺしゃんこの秋刀魚つまんでいくじなし　　蓮菩",
"ひとひらの松茸のせてどこへ行く　　蓮菩",
"夫恋うてほんとに鹿は鳴くのです　　蓮菩",
"冷ややかに指絡めあい流れゆく　　蓮菩",
"わけあたふるは魚臭き青蜜柑　　蓮菩",
"天晴れや部落対抗竹伐り競争　　蓮菩",
"送られてきた柿なのにやさぐれる　　蓮菩",
"ドップラー効果の果ての虫の声　　蓮菩",

//試したい　蓮菩（十号）
"身籠もつてカタカナの名をつけました　　蓮菩",
"ひじき煮て居ます仕事は休みです　　蓮菩",
"カルシウム不足の身には春の雷　　蓮菩",
"早春の胎児泡立つ如動く　　蓮菩",
"ぐるぐるとまわっているよ四月馬鹿　　蓮菩",
"橋渡るのは花なづな揺れる耳　　蓮菩",
"そんな目で見たって駄目よ夜半の春　　蓮菩",
"花嵐背広男に吹きつけり　　蓮菩",
"蕗の董まづは名付けよこのとうり　　蓮菩",
"花疲れ大いに食らう奴ばかり　　蓮菩",
"すかんぽを折つた指先試したい　　蓮菩",
"はやりだと言われて入手春うらら　　蓮菩",
"指先に肌の凹みや百千鳥　　蓮菩",
"春の風邪お茶を飲んでも直らない　　蓮菩",
"さくらしべ降る道迷う可能性　　蓮菩",
"マカデミアナッツごろりと春の昼　　蓮菩",
"からまない乙女心よ糸桜　　蓮菩",
"痛まない心は春の服すらり　　蓮菩",
"山吹やイタリア製端布捨ててあり　　蓮菩",
"藤を見に行きて滝見て帰り来ぬ　　蓮菩",


//杵子　11号
"龍天に登れば残る糞の山　　杵子",
"西口の壁や蛙の目借時　　杵子",
"春の風邪脱水槽は傾けり　　杵子",
"護良の皇子の獄や相模は春　　杵子",
"桜散る秘境の午後に五分前　　杵子",
"橋越えて二足歩行となる五月　　杵子",
"明らかと書く答案や夏来る　　杵子",
"まんばうややつと仕上げた良い仕事　　杵子",
"羅や細革鳴れる城の地下　　杵子",
"海の日や父は少年急斜面　　杵子",
"沸きすぎし入道雲や魚交る　　杵子",
"米茄子は非常口から夜へ出る　　杵子",
"美しき男を獲たり蛍の夜　　杵子",
"盆前や葉書の舟に蝋を引く　　杵子",
"蜩や歩きはじめて髪を解く　　杵子",
"台のみの貨物車輌へ秋の雨　　杵子",
"銅像と猫と大学秋休　　杵子",
"台風の目にて喧嘩をいたしけり　　杵子",
"指二本熟柿に入れて瘡かけけり　　杵子",
"こほろぎや腕ぶんまはし土手を行く　　杵子",

//肩甲　11号
"駐在の蛇行している晩夏かな　　肩甲",
"あきのあめ「テレビのサザエさんが嫌い」　　肩甲",
"キスは雨のようにはふらない秋の尾道　　肩甲",
"さかなに骨終わった恋にくよくよする　　肩甲",
"目薬の効き過ぎ効き過ぎ寂しかる　　肩甲",
"デパートに出口あまたやそぞろ寒　　肩甲",
"はじめから平気でいればよい真冬　　肩甲",
"惜しまれて世を去る人と歩きけり　　肩甲",
"信玄とメカ信玄の散歩かな　　肩甲",
"かっこいいスポーツカーに顔写す　　肩甲",
"愛は油断ダイアルなのに押していた　　肩甲",
"恋は無断文庫をふせてしかられた　　肩甲",
"短日にピアノを噛んでいた子供　　肩甲",
"立ったまま寝るなバス停寝るなったら　　肩甲",
"蜂蜜の舐めないときも常に甘い　　肩甲",
"モンシロチョウ起きてるときも常に眠い　　肩甲",
"ベルリンにただの壁ある去年今年　　肩甲",
"美人だが面食いでしたちゃんこ鍋　　肩甲",
"着ぶくれて電車の中を歩くなり　　肩甲",
"乳房に手を置いてみる二月かな　　肩甲",

//木星　11号
"塩ふりてきゆうり一本食ひにけり　　木星",
"水滴の千や夏野の底にあり　　木星",
"人魚恋し遠き雷鳴聞きをれば　　木星",
"湯疲れの身に朝虹を見てをりぬ　　木星",
"日傘して海辺の町の娼婦なり　　木星",
"黒猫の闇より出でぬ半夏生　　木星",
"初茄子の水はじきをる浄土かな　　木星",
"丸ビルの空地にビルや梅雨深む　　木星",
"邪鬼踏みて仁王さみしき青葉かな　　木星",
"めうが野に出でてめうがを摘むばかり　　木星",
"豚濡れて桃色深む夕立かな　　木星",
"土蔵より葬列出でぬ凌霄花　　木星",
"掌に受けて天の光や夏百日　　木星",
"ががんぼの足ばらばらにしづまれり　　木星",
"一列に口を並べて鰯なり　　木星",
"堀りあてて去年の球根秋うらら　　木星",
"蜻蛉をくはへて犬や胴震ひ　　木星",
"夜長なりぶつかけ飯にじやこ匂ふ　　木星",
"少年の船の絵微細小鳥くる　　木星",
"秋の夜古家の屋根に猫うぢやうぢや　　木星",

//四童　11号
"骨よ響け萌えるオーボエ燃えるオーボエ　　四童",
"夏めくや鳥は電波に射抜かるる　　四童",
"くのいちのみづにおちたるあやめかな　　四童",
"梅の実をふたつ拾ひて子をつくる　　四童",
"梅雨闇のものみな交む深さかな　　四童",
"陽転を測る定規や夏燕　　四童",
"尺玉の蜂の巣ありて玉屋鍵屋　　四童",
"ひとまはり大き自転車夏木立　　四童",
"よくまはる夏ゆふぐれの地球かな　　四童",
"はじめからじつと見ている蚊遣豚　　四童",
"丸盆の転がり出づる夜涼かな　　四童",
"麦酒来て昭和の皮の栞挿す　　四童",
"水中に天敵多し夏の恋　　四童",
"欲望の蛋白質の海月かな　　四童",
"七夕の蛸の飾りに足多し　　四童",
"踊る背に郵便局と書かれをり　　四童",
"髪どめの灼け残りたる手首かな　　四童",
"脱ぐものも着るものもなし初嵐　　四童",
"ひとを抱く白昼長し震災忌　　四童",
"どの道もやがて涼しき隅田川　　四童",

//木綿　11号
"風花や猫は欄干歩みたる　　木綿",
"月面の顔した男新茶かな　　木綿",
"たんぽぽの鳩尾あたりを縦断す　　木綿",
"たんぽぽの巧みな業や馬に風　　木綿",
"走るとき光る電車や菜種梅雨　　木綿",
"舌切つてガラスの島や草田男忌　　木綿",
"からだぢゅう濡らしたままの懐古かな　　木綿",
"レース編むわたしあなたの犬がいい　　木綿",
"蔓草のタイヤに巻きをるくるくるり　　木綿",
"さとうさんの手のひらふかふか文月　　木綿",
"全員で逆上がりして秋の空　　木綿",
"秋立つや短いことばが好きだから　　木綿",
"あきざくら咲く初めての蛇踊　　木綿",
"簡易式封筒の穴水澄める　　木綿",
"あなた刺してあげると言われる九月　　木綿",
"ドーナツの穴のやさしさ秋の山　　木綿",
"黒茶色黄色の波や秋暑し　　木綿",
"すはだかのわたし動けず鳳仙花　　木綿",
"自転車の店にトンボ来てをりぬ　　木綿",
"工事現場に秋の蝶来てゐたる　　木綿",

//大雄　11号
"いろいろなものに抜かれて春来る　　大雄",
"早春のまだぼさぼさの雲のふち　　大雄",
"おだやかに春吹きよせる中州かな　　大雄",
"春泥の一番乗りの足のあと　　大雄",
"犬の来て白酒の染み嗅ぎ当てぬ　　大雄",
"雁風呂や読み人知らずの相聞歌　　大雄",
"真夜中の飛行機雲のおぼろかな　　大雄",
"春分の門をまばゆくくぐり行く　　大雄",
"末黒野やはつかに昏き虹の縁　　大雄",
"会うことのない人多し春疾風　　大雄",
"暖かき壁にもたれて花疲れ　　大雄",
"春うれい茎だけ残るパセリかな　　大雄",
"後ろ手をしてアネモネの茎伸びる　　大雄",
"かげろうの先は空なる出雲かな　　大雄",
"ひときわの愁いをこめてしゃぼん玉　　大雄",
"野遊びの弁当箱の軽さかな　　大雄",
"春昼の天道虫のこそばゆき　　大雄",
"レガッタや飛ぶに短き羽ならぶ　　大雄",
"あげひばり大利根ひねもすそそぎおり　　大雄",
"電柱の下埋もれるはおぼろ月　　大雄",

//蓮菩　11号
"破水かも知れぬひとりの夏の月　　蓮菩",
"大西日妊婦ごろりと横たはる　　蓮菩",
"水澄みて生まれる時はほんの一瞬　　蓮菩",
"生ぬるきモノ掴み出す夏の宵　　蓮菩",
"遮光式土器そつくりや夏生まれ　　蓮菩",
"大きさは顔の大きさ百合の花　　蓮菩",
"百合の香や名は未だ無く漂へり　　蓮菩",
"誉められて水羊羹を三つ食ふ　　蓮菩",
"カラ元気大安売りや夏見舞　　蓮菩",
"かなかなとかしましき夏すごしけり　　蓮菩",
"少年の口一文字初嵐　　蓮菩",
"真夜中の線路どこまで虫の声　　蓮菩",
"惜別の墨跡太し九月尽　　蓮菩",
"梨食うて恨めしき目で父見るな　　蓮菩",
"ステッキの具合良好秋の空　　蓮菩",
"秋めくや年寄り猫の通り道　　蓮菩",
"まず青き発光があり虫時雨　　蓮菩",
"定職を持たずふらふら牡蠣フライ　　蓮菩",
"枸杞の実や琉球の酒器首細し　　蓮菩",
"大振りの湯呑みに酌めりそぞろ寒　　蓮菩",

//西瓜頭　11号
"屋根の上猫の道あり雨期に入る　　西瓜頭",
"マンゴ売り眠たい犬の多い街　　西瓜頭",
"迷彩の模様の椅子のバスで行く　　西瓜頭",
"七人の侍で見たような田植え　　西瓜頭",
"ヤクに似た形の雲や赤い花　　西瓜頭",
"蝋燭の灯りに浮かぶ雨後の街　　西瓜頭",
"完全なる形の虹やポカラ夏　　西瓜頭",
"ダムサイド沈没したる日本人　　西瓜頭",
"水浴の順番待ちや水牛群　　西瓜頭",
"水牛は首だけ出して昼寝かな　　西瓜頭",
"去年の夏アメリカ人の落ちた場所　　西瓜頭",
"段々の田に映る青空の青　　西瓜頭",
"夏山や驢馬の通過を待つ二人　　西瓜頭",
"魚の尾の形の夏や驢馬の鈴　　西瓜頭",
"山下りてヤク印のゴム草履買う　　西瓜頭",
"夕立や尖った山の上は晴れ　　西瓜頭",
"停電の起こらぬ夜や黄金虫　　西瓜頭",
"紫の岩塩を買う夏である　　西瓜頭",
"夏の朝二頭の象について行く　　西瓜頭",
"お土産は小さき喇叭カトマンドウ　　西瓜頭",

//李桃　11号
"夏山に石の神様ありにけり　　李桃",
"虫よけの薬のにほひ父母眠る　　李桃",
"夕焼や裏がへされし肉の面　　李桃",
"朱に触れてきし指先や水澄める　　李桃",
"浅草といふ終点や秋麗　　李桃",
"発熱や梨が芯から透けてくる　　李桃",
"靴下のゆるくたたまれ良夜かな　　李桃",
"着ぐるみの瞳や花野迷ふ日の　　李桃",
"逆縁や柿は剥かれて卓にあり　　李桃",
"布裁てば空にあふるる紅葉かな　　李桃",
"秋晴の神様の土踏まずかな　　李桃",
"初霜や光の産毛地に充ちる　　李桃",
"オムレツやみなつつましく目を閉ぢぬ　　李桃",
"冬真昼ベトナムコーヒ甘かりき　　李桃",
"さへづりや色えんぴつの削りかす　　李桃",
"紅梅や嬰児は昼の湯に入りぬ　　李桃",
"亀鳴くやがらんと頭痛する昼に　　李桃",
"顔を洗ふ命得るとき終るとき　　李桃",
"草若葉先をそろへて靴を脱ぐ　　李桃",
"春光をあつめて馬の耳立てり　　李桃",

//雄　11号
"宿帳に偽名を記す栗の花　　雄",
"三河屋に大喰い姉妹夏来る　　雄",
"青簾大の字に寝る昼下がり　　雄",
"紫陽花やアールグレイを濃く淹る　　雄",
"昼顔やギターの弦を張り直す　　雄",
"禿親父顔赤くして蝉を捕る　　雄",
"革命の闘士老いたり桐の花　　雄",
"白萩や早寝の父の高鼾　　雄",
"秋めきてロック座に見る菩薩かな　　雄",
"もろこしや祖母の話に果てはなし　　雄",
"カフェオレの薄き皮膜や秋日和　　雄",
"新涼やひげ剃り後の痛がゆく　　雄",
"銀漢や友の訃報の唐突に　　雄",
"皆顔を上向きにして葡萄棚　　雄",
"赤とんぼ人の話は聞き流す　　雄",
"煙突の煤けし「湯」の字秋日和　　雄",
"松虫や恩賜の煙草湿り気味　　雄",
"鰹出し惜しまず入れてとろろかな　　雄",
"萩の風釣船越しに富士を見る　　雄",
"山門を覆い隠すや薄紅葉　　雄",

//虎鶫　11号
"かるがると軍鶏を越えたる蛙かな　　虎鶫",
"ひきがへる銀河の渦を吐き出せり　　虎鶫",
"夜向きの中年の胃かひきがへる　　虎鶫",
"新年の真ん中に笑むかたつむり　　虎鶫",
"仮幻忌や蓮あらしの青こだま　　虎鶫<BR><BR></font>石原八束一周忌",
"蓮池わたる天道虫や八束の忌　　虎鶫",
"涼しさや吊り天井に恐竜鳴く　　虎鶫",
"噴水はくすぐられゐる父のやう　　虎鶫",
"ブルドッグ佃祭りに連れまはす　　虎鶫",
"向日葵や知恵洪水をなして過ぐ　　虎鶫",
"晩夏なる空木返しや流人墓地　　虎鶫<BR><BR></font>（注）空木返し・・山で倒木音がする怪異現象",
"入道雲さへぎる木々や無宿墓　　虎鶫",
"虫の闇に柱時計の顕（た）ちて透く　　虎鶫",
"海鳴りの降りくる磨崖や灼けぼとけ　　虎鶫",
"涼しさや朱鷺の子すでに影つくる　　虎鶫",
"夏ゆくや佐渡の底から聳（た）つ大樹　　虎鶫",
"中年は余白もけむりのうぜん花　　虎鶫",
"奈落より水虫しのび来たりけり　　虎鶫",
"脳撮られゐて空腹の晩夏なり　　虎鶫",
"秋立つや血を絞り出すひと握り　　虎鶫",

//鯖男　11号
"雨の日のいちまん歩くあめんぼう　　鯖男",
"あらはなるからだのしくみいととんぼ　　鯖男",
"鰯雲ガーゼでくるむ下半身　　鯖男",
"海の日や五枚の布で窓ぬぐふ　　鯖男",
"鬼ごつこ首のかたちは推して知る　　鯖男",
"核家族かどはかされぬひつじぐさ　　鯖男",
"軽業をして薄野を頂きぬ　　鯖男",
"劇場のやうに生えたる荻の原　　鯖男",
"恋や手のひらはそよ風避くる為　　鯖男",
"更衣異性同食不眠症　　鯖男",
"細胞にまぶしてありぬ氷水　　鯖男",
"さくらんぼ道が動きませんように　　鯖男",
"石鹸の片面襲ふ秋の風　　鯖男",
"尖りたる影見てゐたり秋の暮　　鯖男",
"撫で牛や抽象的な絵日記に　　鯖男",
"ひまはりを大きな顔とおもひけり　　鯖男",
"枇杷の花ねぢを巻きます遅れます　　鯖男",
"分類や突起に満たさるる炎天　　鯖男",
"みなみかぜ甘いお菓子をたひらげる　　鯖男",
"夕焼けのドイツの人はやさしさう　　鯖男",

//好餌　11号
"ひるがほや死者に恋文届きをり　　好餌",
"風つよき夏来て父の喉に孔　　好餌",
"口といふ裂け目のかたち夜の秋　　好餌",
"うづくまる旅客機の群れ初嵐　　好餌",
"云ひつのるひとと歩きし良夜かな　　好餌",
"道行のごとく虫棲むくらがりへ　　好餌",
"鼻先の切なくなりて秋の暮　　好餌",
"惜敗の校庭広き野分かな　　好餌",
"秋風や大瓶の底濡れてをり　　好餌",
"長き夜をパン種白く輝けり　　好餌",
"はらゝごの赤や逆縁あひつぎて　　好餌",
"万事快調うすらわらひも万事快調　　好餌",
"指に唾つけて指のみ変身す　　好餌",
"跛行してなゝめに背負ふ床柱　　好餌",
"上がり来て取りいだしたる朴落葉　　好餌",
"寒月や岩の中には岩の音　　好餌",
"こがらしに詫びる男はずぼんむらさき　　好餌",
"渋谷駅頭茂吉徘徊初時雨　　好餌",
"おほぶりの超人論と鮃かな　　好餌",
"やに臭き御者の帽子やクリスマス　　好餌",

//優璃　11号
"双子なりここに世界は始まれり　　優璃",
"しゃぼん玉どこへも行けぬ胎児かな　　優璃",
"生まれないことを選びて薄暑かな　　優璃",
"胎児よりモールス信号さみだるる　　優璃",
"胎児らの名乗りをあげる皐月闇　　優璃",
"雨男じぶんの雨に溺れけり　　優璃",
"空見れば空の形の胎児かな　　優璃",
"生まれぬ児のまぼろし見ゆるいなびかり　　優璃",
"水澄みて胎内汚染進みけり　　優璃",
"空深し呼吸のできぬ児らなれど　　優璃",
"妻と児にセントエルモの火は降りぬ　　優璃",
"胎児さへ息を呑みたる初日かな　　優璃",
"生霊の還りてこの世の果を言ふ　　優璃",
"引きこもる児らまぼろしをよく観けり　　優璃",
"まっすぐに祈りを浴びて身じろがず　　優璃",
"子宮にて睦み合ふ児ら世紀末　　優璃",
"妻の胎に Sugar Roomと描きにけり　　優璃",
"断層でのみ知る貌や底冷える　　優璃",
"胎児からメール届く日春ともし　　優璃",
"みどり児はみどりの星へ旅立ちぬ　　優璃",

//一鮪　11号
"ほほづきや海図の四隅失ひぬ　　一鮪",
"年下の優しきひとよ蟹星雲　　一鮪",
"紫陽花のかたちの母の疲れかな　　一鮪",
"秋の虹ぬいぐるみの名加筆せり　　一鮪",
"狐火や牛若丸の瓜実や　　一鮪",
"オーロラや鬼は手の鳴る方へゆく　　一鮪",

//繋月　11号
"心臓に太陽描く冷瓜　　繋月",
"カレンダー傾いてゐて茄子の花　　繋月",
"いにしへの炎天にゐる爬虫類　　繋月",
"横浜の気球に吸ひ込まれて夏　　繋月",
"ひまはりや旗泥棒の去りし後　　繋月",
"七匹の大きな蛇の名を呼べり　　繋月",
"はすかひの皿に酢を入れ九月尽　　繋月",
"舶来の菜種油や秋日和　　繋月",
"冬めくや鱗ふたつの落ちる部屋　　繋月",
"ぬひぐるみごとつかまへる寒さかな　　繋月",

//一雄　11号
"浮く人は波の形に曲りけり　　一雄",
"短夜の三鬼立ちして良き姿　　一雄",
"樟若葉葬のための場所空けよ　　一雄",
"鉢巻きの田舎右翼や子供の日　　一雄",
"水槽で旅する魚卯月野に　　一雄",
"理科の絵に糸瓜の水の取り方も　　一雄",
"名月や粗煮の魚に素性あり　　一雄",
"爽かや遅速を競ひ石崩る　　一雄",
"学校で食ひし鯨肉皆思ふ　　一雄",
"冬の海島を浮かせて船沈め　　一雄",
"屋根裏を天井裏と言ひて秋　　一雄",
"かたまりとしてのおばさん朴散華　　一雄",
"朝曇パンに挟まれハム喰はれ　　一雄",
"髭伸びし顔を惜しむや麦の秋　　一雄",
"根の方で曲がる五月の始めかな　　一雄",
"黒南風や同じ幟にそばうどん　　一雄",
"夕桜妻の実家に住まひをり　　一雄",
"靴底で運ばれし土渇く春　　一雄",
"桃の日やモデルハウスに表札も　　一雄",
"満開の枝垂桜や家荒れし　　一雄",
"葱坊主あたりに海のにほひかな　　一雄",

//ロールパン沢山焼いて春を待つ　野沢　雄（十二号）
"春近し安楽椅子に深々と　　雄",
"冬晴や焼マシュマロの香ばしき　　雄",
"ふぐ刺を透けて伊万里や友来る　　雄",
"鈴懸や父の背筋のまつすぐに　　雄",
"土手焼くや川面を出ずる鯉の鰭　　雄",
"春の昼箒跨ぐも空飛べず　　雄",
"日脚野ぶ仁丹喉に辛きかな　　雄",
"桜咲くネクタイいまだ苦手なり　　雄",
"菜の花をパスタに和えて昼餉かな　　雄",
"酔い醒ます水のうまさや暮の春　　雄",
"桜咲く相合い傘の老夫婦　　雄",
"ドラム缶風呂に浸かりぬ山桜　　雄",
"山独活を炒めて苦し湯治宿　　雄",
"先ず酒を注がれておりぬ花筵　　雄",
"立看に革命とあり夕桜　　雄",
"春風や外階段に猫五匹　　雄",
"朝帰り蠅叩持つ女房かな　　雄",
"リヤカーや風鈴売れし金魚売　　雄",
"夏に入る風呂屋の壁に赤き富士　　雄",
"甲虫何もせず昼過ぎにけり　　雄",

//穴々　遠藤治（十二号）
"穴々に無窮カノンの涌き出づる　　四童",
"恋猫を操る星の異変かな　　四童",
"薄水に日の当たるまで手紙書く　　四童",
"始まりと終はりなき日や雛祭　　四童",
"海市立つ無言電話の無言かな　　四童",
"春光や礼服で読むスポーツ紙　　四童",
"日の丸の余白はためく春の昼　　四童",
"中年やこれまで食つた桜餅　　四童",
"左手と右手を使ふ磁力かな　　四童",
"行く春や盗賊なべて伊達男　　四童",
"安静は蟇の始まり蟇となる　　四童",
"梅雨闇に練馬の犬は増えにけり　　四童",
"かほ隠すための黒髪さみだるる　　四童",
"おそろしき牛乳の白さみだるる　　四童",
"アイロンの折り目正しき夏至の夜　　四童",
"桜桃の種を吐くとき力士の手　　四童",
"露地ものの赤血球の巡るなり　　四童",
"伝染の笑ひ翡翠まつしぐら　　四童",
"裏返る地球のかたち金魚玉　　四童",
"夏の夜の０ひとつある電話かな　　四童",

//放心歌 村井康司（十二号）
"</center>額<BR>秀でて<BR>目方で売りし<BR>麕・騏麟　　　　　　好餌<center>",
"</center>父は<BR>幽霊<BR>風吹く居間に<BR>鳴る電話　　　　　　好餌<center>",
"</center>髪の香や<BR><BR>雨中に<BR>複座雷撃機　　　　　　好餌<center>",
"</center>指折りて<BR>骨や<BR>骨やと<BR>二絃琴　　　　　　好餌<center>",
"</center>汝が汗や<BR><BR>愚かなる月<BR>欠けつヽあり　　　　　　好餌<center>",

//マチネー　長嶋肩甲（十二号）
"元旦や金魚を飾り女の子　　肩甲<BR><BR></font>（白い風船）",
"内股のfrankenstein勃ちにけり　　肩甲<BR><BR></font>（イエローサブマリン）",
"初夏や助手席にいてチューバッカ　　肩甲<BR><BR></font>（スターウォーズ）",
"桜桃忌走るのやめてしまいけり　　肩甲<BR><BR></font>（勝手にしやがれ）",
"六月は核シェルターの中でキスを　　肩甲<BR><BR></font>（マチネー）",
"びびびびと恋はレーザー夏来る　　肩甲<BR><BR></font>（ビキニ・マシン）",
"恋人の喉から口が出て涼し　　肩甲<BR><BR></font>（エイリアン）",
"休憩の文字太かりき夏至の夜　　肩甲<BR><BR></font>（七人の侍）",
"夏の果どれでもよくて墓拝む　　肩甲<BR><BR></font>（グロリア）",
"スカートを履いたら夏の終わりだった　　肩甲<BR><BR></font>（ジュテーム・モア・ノン・プリュ）",
"暇そうな会社の外の煙かな　　肩甲<BR><BR></font>（秋刀魚の味）",
"ペコちゃんのようなほっぺで立っていた　　肩甲<BR><BR></font>（第三の男）",
"お別れに喇叭を置いて寒さかな　　肩甲<BR><BR></font>（道）",
"鍵盤や許せないので許されず　　肩甲<BR><BR></font>（ピアニストを撃て）",
"妻にケーキ買えば無言で食べにけり　　肩甲<BR><BR></font>（ＨＡＮＡ―ＢＩ）",
"隼よタオルを首に巻く音よ　　肩甲<BR><BR></font>（ムトゥ踊るマハラジャ）",
"キャベツ畑に絹のパラシュートで降りぬ　　肩甲<BR><BR></font>（戦場の小さな天使たち）",
"炎天や指でこすって顔の傷　　肩甲<BR><BR></font>（燃えよドラゴン）",
"新月やナカトミビルのよく壊れ　　肩甲<BR><BR></font>（ダイハード）",
"図書館で天使がしーっとやった午後　　肩甲<BR><BR></font>（ベルリン・天使の詩）",

//黄色い桃　北野勇作（十二号）
"マドリッド駅構内夏亀遊ぶ　　西瓜頭",
"城壁の下には魚影熱き風　　西瓜頭",
"ボルト夏海終わるという名の宿屋　　西瓜頭",
"ソフトクリームの着ぐるみ歩く旧市街　　西瓜頭",
"昼の月路面電車で海水浴　　西瓜頭",
"急坂の路地はお祭りさくらんぼ　　西瓜頭",
"ラーゴスや妻はビキニで崖っぷち　　西瓜頭",
"海行きの線路を歩く人の列　　西瓜頭",
"水着干す猫はいつもの屋根の上　　西瓜頭",
"気の抜けたコーラ飲んで聴くサマタイム　　西瓜頭",
"夏の朝かもめ騒いで海荒れる　　西瓜頭",
"朝顔の坂に黒犬二匹かな　　西瓜頭",
"オレンジとノートを持って海へ行く　　西瓜頭",
"夏の夜の石の坂行く喇叭隊　　西瓜頭",
"海へ行く近道見つける夏の朝　　西瓜頭",
"猫禁止標識ありて夏市場　　西瓜頭",
"国境の町で思案の夏の宵　　西瓜頭",
"デザートはオレンジひとつ皿にあり　　西瓜頭",
"王国の跡や黄色い桃の種　　西瓜頭",
"寝台車窓に動かぬ夏の月　　西瓜頭",

//竹とんぼ　植松大雄（十二号）
"竹とんぼ北京の秋を惜しみけり　　大雄",
"じゃんけんのぐりこはさみし秋の虹　　大雄",
"渋柿の猿と蟹とを焚き付ける　　大雄",
"暮れるまで草を名に負う角力かな　　大雄",
"夕時雨張り詰めたるは傘ばかり　　大雄",
"一葉忌抜け道はまだ土のまま　　大雄",
"泥の舟沈んで狸はまんぼうに　　大雄",
"とりどりに串に焼かれし師走かな　　大雄",
"縄跳びの大波飛行機くぐり抜け　　大雄",
"雁の列空の高みのけものみち　　大雄",
"噴煙の固まっている冬の山　　大雄",
"老母の誕生石は桜貝　　大雄",
"春惜しむしっぽのあんこ分けあって　　大雄",
"休みなき重力ありて夏つばめ　　大雄",
"片陰や十万馬力の役立たず　　大雄",
"ソーダ水底に天使の沈みゆく　　大雄",
"天使魚あやまる前にまず逃げる　　大雄",
"籐椅子や一〇〇〇光年の旅の果て　　大雄",
"晩夏光帆船の帆は海に干す　　大雄",
"いまいちど寄せあつめたる残暑かな　　大雄",

//向日葵　佐怒賀正美（十二号）
"金山へ吸ひ込まれゆくひでりみち　　虎鶫",
"沖けむる大暑の佐渡の酒ばうき　　虎鶫",
"涼しさや佐渡の歌見といふ浜に　　虎鶫",
"さそり座や日蓮為せし波しづめ　　虎鶫",
"朝顔や佐渡の大空吸い込んで　　虎鶫",
"奥佐渡や稲穂を添へし祠神　　虎鶫",
"御火葬塚人口に暑のけむりたる　　虎鶫",
"分け入れば耳に渦なす向日葵よ　　虎鶫",
"向日葵やブラックホールに魂の瀧　　虎鶫",
"地下茎がくすぐる戦意世紀越ゆ　　虎鶫",
"二十一世紀春の沖までパパゲーノ　　虎鶫",
"二十一世紀に脱け出て山椒魚の子よ　　虎鶫",
"五重の塔の闇も五重や天の川　　虎鶫",
"出を待ちてゐる俊寛や秋の雷　　虎鶫",
"こほろぎやうしろ海鳴る能舞台　　虎鶫",
"身を揉んで果てなむ虫のこゑに艶　　虎鶫",
"鬼太鼓の済みたる闇のきんひばり　　虎鶫",
"片手上げし巨神か銀杏黄を降らす　　虎鶫",
"子ぼとけの千のひかりや草紅葉　　虎鶫",
"舞茸や鬱浮ききつてゐることも　　虎鶫",

//あがなう（Time 00:18:32）　手嶋崖元（十二号）
"新涼のさびしさに堪へ炭をつぐ　　崖元",
"冷麺のやうやう人の消へにけり　　崖元",
"夕顔やはがれて黒き文房具　　崖元",
"桐一葉巻き上げられし太ももの毛　　崖元",
"月さして欠けゆくメロンメロンかな　　崖元",
"頬骨の泥の形をなぞりけり　　崖元",
"秋淋し湯を飲み下す喉仏　　崖元",
"光ささる楓楓楓かな　　崖元",
"鯖鮎の焼かれて塩の目玉かな　　崖元",
"仏門の道美女の道鰯雲　　崖元",
"ささら荻けふの日の恥ドラゑもん　　崖元",
"初茄子君しのびをりストヲカア　　崖元",
"ベランダの奇行の清き柳瀬川　　崖元",
"さきほどの嘘は本当機織女　　崖元",
"殺人の手前でどうにか破芭蕉　　崖元",
"金色の匙えぐれをりパフゑーかな　　崖元",
"夜の露姉のミルクを飲みむせぶ　　崖元",
"鬼ばばあ睦みて淡しいなつるび　　崖元",
"わかものの指白きこと花野かな　　崖元",
"夜歩く昼眠りけり晩夏光　　崖元",

//Anima Solaris　優璃（十二号）
"闇なれど太陽風に吹かれをる　　優璃",
"イカルスは風に灼かれて種となり　　優璃",
"月面に宇宙タンポポ硬着陸　　優璃",
"ひなげしのバイオスフェアや星温む　　優璃",
"月よりの使者がくるくる盂蘭盆会　　優璃",
"ニユートリノ貫き止めし生御霊　　優璃",
"先達やアキレスと亀行き違ふ　　優璃",
"さようならブラックホール爪弾く　　優璃",
"おーいでてこい幽言のゐるコンソール　　優璃",
"雨乞いや水銀蒸気満ち満ちて　　優璃",
"ダイソンの外殻穿つ流星雨　　優璃",
"Hi-Fiやスペースシップ小夜曲　　優璃",
"アルベドが１に近づくさいごの日　　優璃",
"おしまいに魚出てきて愚痴を言ふ　　優璃",
"格安の片道切符発射場　　優璃",
"ロシアにもロケットサマー雪染まる　　優璃",
"膨れだすあれはバルンガでなきゃSUN　　優璃",
"約束は赤色巨星になる日まで　　優璃",
"神様の右手左手朝はどこ？　　優璃",
"太陽風果ててミロクの歩み　　優璃",

//あ音　春野（十二号）
"ホイツスルまつすぐ響く新樹かな　　春野",
"姫君の血の脈々とさくらかな　　春野",
"人形を抱く老画家や春深し　　春野",
"ゆきさきのなき電車来る春の夢　　春野",
"軍服のずしりと重し梅雨晴間　　春野",
"割れ目ある芥子の蕾の宇宙かな　　春野",
"鉄線や遊女をはばむ石の門　　春野",
"朝顔の朝顔らしき色群青　　春野",
"涼風や白き魚を土間に飼ふ　　春野",
"笹舟にのせてゆれたる葛ざくら　　春野",
"欠落の記憶くりかへし薔薇咲けり　　春野",
"銀輪の群れ乱れ来る夏休み　　春野",
"寝ころんで少しさみしき海の家　　春野",
"端正な雨降り続く草の花　　春野",
"名月やセブンイレブンまで家出　　春野",
"あたらしき靴をおろすや秋日和　　春野",
"栗飯や遺影の写真若かりし　　春野",
"ひややかや郵便受けの朝刊も　　春野",
"油あげ甘く煮つけし秋祭　　春野",
"ただいまといへばただいま秋の風　　春野",

//鰯　亀山鯖男（十二号）
"青い道青い布団をわたされる　　鯖男",
"あかあかと蟻の来てゐる家庭かな　　鯖男",
"赤潮の夢に一本余る釘　　鯖男",
"うまづらの軽飛行機や子供の目　　鯖男",
"盂蘭盆の散髪屋にて手を垂らす　　鯖男",
"外国のコイン集める海月かな　　鯖男",
"恋人を一生誤解してメロン　　鯖男",
"散髪に大人集まる原爆忌　　鯖男",
"三伏や工事の人がピラフ食ふ　　鯖男",
"司会者が師匠と呼ばれ夏了る　　鯖男",
"心臓も踵も猫も昼寝かな　　鯖男",
"筋なしてちちはは眠る菫かな　　鯖男",
"はつなつの魚の横顔売られけり　　鯖男",
"春は負にまはる回転盤のやう　　鯖男",
"ひきがへる小さな亀を叶き出しぬ　　鯖男",
"ぽんぽんとブレーキ踏んでさみだるる　　鯖男",
"紫の思想で泳ぐまぐろかな　　鯖男",
"夕立やピンクの工事のひと濡れる　　鯖男",
"夕焼が日にちのごとくしまはれる　　鯖男",
"夕焼に繋がれてゐる鰯かな　　鯖男",

//ココナツ吸ふ　中原徳子（十二号）
"熟風のマサラムービー街灼けて　　不孤",
"極月や裸体のオブジェ吊るさるる　　不孤",
"腹腔に潮の満ち来る遅日かな　　不孤",
"地下鉄のあまりにもろく陽炎へり　　不孤",
"脳髄の静止画像のおぼろなり　　不孤",
"末法や蝌蚪も精子も流されて　　不孤",
"花冷の人形陰なし乳房なし　　不孤",
"ものねだりして地べた寝の児の涅槃　　不孤",
"ものの怪のとりつきやすき春の耳　　不孤",
"躰の線の歯科の寝椅子や蝶の昼　　不孤",
"南下してをのことなりてココナツ吸ふ　　不孤",
"ＯＫとＮＯで通した夏の旅　　不孤",
"うるはしの鷲の門より蝸牛　　不孤",
"転んでもただでは起きぬ心太　　不孤",
"虻とんでγ―ＧＴＰ高し　　不孤",
"ままかりや金毘羅船々きりもなき　　不孤",
"ひまはり昼顔吹かれ女は哀しかり　　不孤",
"バグダッドカフェまであなた呼びに行く　　不孤",
"編上靴きつちりほかは風まとふ　　不孤",
"実石榴や人形嫌ひの老姉妹　　不孤",

//真夏　鉄村明美（十二号）
"明治屋のよく晴れてゐる立夏かな　　繋月",
"雪渓や困惑のひと乗せて去る　　繋月",
"二種類の鳥ゐる何か夏安居　　繋月",
"流行の水中眼鏡掛けてをり　　繋月",
"透き通る塔に植物蟻地獄　　繋月",
"熱風の丸い数字を数へけり　　繋月",
"出発と言はれ真夏の終りかな　　繋月",
"薄く切るポテトチツプス天の川　　繋月",
"縫ひつけて解く花野や偽扉　　繋月",
"身構へるひとと獣や水澄めり　　繋月",

//あと二人　一鮪（十二号）
"秋の奴隷奴隷と気づくきんひばり　　一鮪",
"モンブラン諍ひのこと忘れ易　　一鮪",
"十三夜横顔匂ふ蛇使ひ　　一鮪",
"緑雨降る牛乳配達人の右　　一鮪",
"水澄むや寝つきの良い子惑ひけり　　一鮪",
"秋鯖よ母上は蘇我氏で御座る　　一鮪",
"さくらさくらふりかけ袋ゆすぶりぬ　　一鮪",
"菩提実や角の向かふで無くなりし　　一鮪",
"秋天海亀の味の素のスープ　　一鮪",
"葬式に寿司翳る間の瑠璃鶲　　一鮪",

//引っ越しました　丁田杵子（十二号）
"金色のペン立てや避暑いちにちめ　　杵子",
"ちちははの恋のとほさや蝉生るる　　杵子",
"剥き出しのマネキン窓に秋の暮　　杵子",
"がちやがちやや夫と背中付けて寝る　　杵子",
"虫の音や抜き取りて来し父の本　　杵子",
"非常口宙に連なり冬来る　　杵子",
"黒鍵を使はぬ曲や小六月　　杵子",
"人間は浮かぶものなりとろろ汁　　杵子",
"落葉踏む音やはじめて手をつなぐ　　杵子",
"神様がくれし人間去年今年　　杵子",
"冬麗や天使に小さきペニス見ゆ　　杵子",
"色街の通夜文旦の龍が着く　　杵子",
"早春や卓浸しゆく御御御付　　杵子",
"私有共有固有万有猫の恋　　杵子",
"鍵穴に大き女や三鬼の忌　　杵子",
"向ふから誰も来ぬ橋若柳　　杵子",
"味噌汁の鍋にうはずみ春惜しむ　　杵子",
"そらいろのかみせつけんやさみだるる　　杵子",
"蟻の列に屈んでゐる憎んでゐる　　杵子",
"夏の果木の廃屋は樹に戻る　　杵子",

//大嫌い　木綿（十二号）
"冬の園小さき硝子の実りかな　　木綿",
"あをあをと大根畑の優雅なる　　木綿",
"素晴らしきゆずの日の朝の洗濯　　木綿",
"その穴は愛しき蒸気吹き出しぬ　　木綿",
"鳥曇真理はふとんの中にある　　木綿",
"水温む角のわづかに白くなり　　木綿",
"あたたかいわたしのふとんに蟻は来ぬ　　木綿",
"伝染病患者を見舞ふソーダ水　　木綿",
"アイスキャンデー３本売るバイトかな　　木綿",
"コンパスの大き足拡げバナナ咲く　　木綿",
"傘ひろげ「先生ごめん」さくらんぼ　　木綿",
"蝮酒干して造血たまご焼　　木綿",
"夏の月会はずにをれば遠き鈴　　木綿",
"扉には髭がちょこっとありにけり　　木綿",
"二百十日トーテムポール動かざる　　木綿",
"塔に居てとうもろこしを想ひけり　　木綿",
"秋時雨ひとにはふたつ肩がある　　木綿",
"銀杏散ってから知る男の抱き方は　　木綿",
"ソースには秋茄子のよな栄養がある　　木綿",
"手のひらのほくろ大嫌いでも好き　　木綿",

//スープ　東　直子（十二号）
"濃密な飲み物として夏がくる　　李桃",
"サンダルを海に捧げて少年よ　　李桃",
"渇望や蟻の夢にも蟻がゐる　　李桃",
"土用凪辛きスープの美しさ　　李桃",
"炎昼や沖に無音の光あり　　李桃",
"千の針あつめて滝の白さかな　　李桃",
"手におへぬ少女が滝に濡れてゐる　　李桃",
"蚊遣火や砂ふくらみて朝を待つ　　李桃",
"夏蝶や樹の耳として樹に眠れ　　李桃",
"対岸やまう振り向かぬ夏帽子　　李桃",
"川蜻蛉祖父はひとりが好きでした　　李桃",
"去りがたき大蚊のゐる厨かな　　李桃",
"鋼鉄や恥づかしき過去持つてゐる　　李桃",
"涼しさや鉄の窪みに満ちる水　　李桃",
"秋深しお顔が好きでしたと言ふ　　李桃",
"淡雪や邦をつらぬく道がある　　李桃",
"ゆきゆきて花褒めたまふ道の永遠　　李桃",
"花けぶり江戸のやさしき音がする　　李桃",
"てのひらや目高の稚魚のつんのめる　　李桃",
"鞦韆の鎖のにほひ死後の国　　李桃",

//八月十五日　寺澤一雄（十二号）
"乾坤の立てば柱や初時雨　　一雄",
"一月の眠れぬ土龍二月にも　　一雄",
"抱卵期過ぎれば乾く秘寺禁寺　　一雄",
"梯子より人の噂や鶴帰る　　一雄",
"見極めも見分けも春の服ならば　　一雄",
"行列を作らず夏至の森の木は　　一雄",
"さみだるる未来の街の蒸気かな　　一雄",
"水の上の犬葭切を見失ふ　　一雄",
"梅雨茸メタセコイアの森に生え　　一雄",
"実際に働いてゐる氷室守　　一雄",
"水道と電線家に入りけり　　一雄",
"飛び来たる羽蟻や羽根を落とし去る　　一雄",
"逆縁を開けば落とすダチュラかな　　一雄",
"八月十五日までの国家かな　　一雄",
"日の丸の紅盗みたる星条旗　　一雄",
"地球には空気と水や夏夕暮　　一雄",
"秋風や三馬鹿よりも大馬鹿に　　一雄",
"戦車より覗かれてゐる秋の暮　　一雄",
"日の丸は汚れやすしよ夜の木枯　　一雄",
"松過ぎて倉庫の壁はトタンかな　　一雄",

//アストロノーツ　佐藤りえ（十三号）
"糸電話はりめぐらせて夜の秋　　甘夏",
"隣りあう死海の塩と瀬戸の塩　　甘夏",
"罠罠罠フレアスカート揺れている　　甘夏",
"アストロノーツ蒟蒻を食う訓練　　甘夏",
"紫の膝おりたたみラベンダー　　甘夏",
"長井さん家までを銀河系とする　　甘夏",
"鉛筆型消しゴム剥かれ無力やな　　甘夏",
"夜もすがらすることなくて金魚鉢　　甘夏",
"子供三人ビニールプールに浮いて来い　　甘夏",
"銀紙を丸めたやつで月を撃つ　　甘夏",
"アロハシャツくたくた平成生まれかな　　甘夏",
"建前のずいぶん長い貝柱　　甘夏",
"お隣のお隣からも呼ぶ鸚鵡　　甘夏",
"牛蛙お金のほうが逃げて行く　　甘夏",
"蛍狩りツアー深夜の飛行船　　甘夏",
"煙突も湯気も「ゆ」の字も消えた空　　甘夏",
"路地裏の猫ふりかえる麦の秋　　甘夏",
"補助輪付自転車爆走大南風　　甘夏",
"花水木果てコンビニへ寄る気配　　甘夏",
"兎にも必要　酸素ボンベ買う　　甘夏",

//メロン等　亀山鯖男（十三号）
"いくたびか半分に切るメロンかな　　鯖男",
"うそ寒し肱鉄砲も焼きそばも　　鯖男",
"おしつこを見てゐるときの秋ゆふべ　　鯖男",
"彼女とか彼女の兄とか海の中　　鯖男",
"眼球を褒められてゐる時雨かな　　鯖男",
"関節にとんかつ当たる夜の桜　　鯖男",
"胡瓜もみ島にコードのまとはりて　　鯖男",
"極月の衣より烏賊出てきたる　　鯖男",
"梨の中に入らうとする女かな　　鯖男",
"のほほんとしてあざらしの歌うたふ　　鯖男",
"のりしろに冷たい象が乗つてゐる　　鯖男",
"初冬の長いボタンを押してゐる　　鯖男",
"春の雨その後キャッチャーは肌色に　　鯖男",
"ファックスはありません天皇誕生日　　鯖男",
"別室に通されてゐる時雨かな　　鯖男",
"蛇やせてしばらく波としてすごす　　鯖男",
"ポケットに大遺伝子を忍ばせる　　鯖男",
"むささびのへそから下は濡れてゐる　　鯖男",
"良いことをしてゐるやうな寒さかな　　鯖男",
"領収書に河馬の絵を描く秋の暮　　鯖男",

//切符の行方　一鮪（十三号）
"いつのまにうらがへされし春の夢　　一鮪",
"ライラック真空管のやうな子ら　　一鮪",
"さみだるる紙飛行機の匂ひする　　一鮪",  
"金魚玉二階で譜をめくられてゐる　　一鮪", 
"八月のおへそ気にしてゐる世界　　一鮪",
"サイダーやパトロールからもどります　　一鮪",
"かはせみやチョコレートが照らされてゐる　　一鮪",  
"とうすみや切符の行方尋ねられ　　一鮪",
"海亀のたぐりよせたる他人かな　　一鮪",
"白玉のひとつづつとまつてゐる　　一鮪", 
"秋の朝応えのなくてほどかれぬ　　一鮪",
"稲妻に優しく動く彼女かな　　一鮪", 
"秋の水コンビナートはまたこんど　　一鮪",
"烏賊の輪が煮られてをりぬ雪のはて　　一鮪",  
"冬の波オポッサムの仔差し出せり　　一鮪",      
"ふくろうよ濡れた楽器が見つからない　　一鮪",
"逢ひたくて去んだんやろか銀狐　　一鮪",       
"白鳥をわすれて終る俺の曲　　一鮪",
"短日の遠くて見えぬまま座る　　一鮪", 
"暖房の野球選手はダッシュから　　一鮪",

//虚空　佐怒賀正美（十三号）
"樹氷みな吹き落したるホルンかな　　虎鶫",
"天の師も火を投げ入れよ葦野焼　　虎鶫",
"しばらくは塊とかず那智の瀧　　虎鶫",
"彼の世からとどく暑さとよろこべり　　虎鶫",
"むらぎもに一塊の暑のこなれざる　　虎鶫",
"滝裏も澄みゐて日矢の貫くところ　　虎鶫",
"まなかひも天上も澄み隠岐の国　　虎鶫",
"雁や炎色を空に刷くこだま　　虎鶫",
"釣瓶落し隠岐の天柱わだなかに　　虎鶫",
"舟に立ち隠岐なる秋の天に立つ　　虎鶫",
"摩天崖穴に入る蛇かぎりなし　　虎鶫",
"怨霊も青澄む今日の隠岐の海　　虎鶫",
"彼の世より覗く北窓塞ぎけり　　虎鶫",
"初夢は太虚に海を吊り上げて　　虎鶫",
"懐かしき枯木動けば魁偉なり　　虎鶫",
"混沌の中の仮象の凍てにけり　　虎鶫",
"ラリックのガラスの唇や雪けむり　　虎鶫",
"磯菜摘日かげるときを流人めく　　虎鶫",
"葦野火の一つは涯（はて）を荒走り　　虎鶫",
"彼の世にも彼の世あるらむ芥子の花　　虎鶫",

//あいじやう　東直子（十三号）
"金属のこすれるかをり夏帽子　　李桃",
"じやんけんの最初のグウがこはかつた　　李桃",
"炎天の窓見開きの絵となりぬ　　李桃",
"あいじやうを君の花野にうめてゐる　　李桃",
"鯖寿司が食べたくなりぬ子を宿す　　李桃",
"つけまつげ巻きこむきみの扇風機　　李桃",
"言ひたいこと言ひましたかね蝉しぐれ　　李桃",
"夕焼や欠陥住宅骨となる　　李桃",
"麺すする十五の娘つつじ咲け　　李桃",
"やさぐれてクレオパトラになりにけり　　李桃",
"父の花焼き尽くされて夜終へぬ　　李桃",
"呼び鈴やさらさらとけるかきごほり　　李桃",
"ぼくは見るだんだん死んでゆく蟹を　　李桃",
"春の杖つかれて空をあこがれる　　李桃",
"やはらかくなりし乳房や桜桃忌　　李桃",
"産んだ子にくるしめられて春の月　　李桃",
"舟出でて我は野菜のやうになる　　李桃",
"腰痛きふたりとなりてくみかはす　　李桃",
"憎しみを森本レオの声で述ぶ　　李桃",
"巻貝のやうにふりむく赤児かな　　李桃",

//初夏の空　手嶋崖元（十三号）
"老人が子供になった初夏の空　　崖元",
"血液に硝子が入る初夏の空　　崖元",
"指先がぬれてかわいて初夏の空　　崖元",
"牛と目をあわせて牛乳初夏の空　　崖元",
"ひよちゃんが作家になったよ初夏の空　　崖元",
"しょかしょかとウサギと話す初夏の空　　崖元",
"血糖値減ったり増えたり初夏の空　　崖元",
"友達は減ったり増えたり初夏の空　　崖元",
"株式も減ったり増えたり初夏の空　　崖元",
"恋人も減ったり増えたり初夏の空　　崖元",
"そういえば鯖さんに会ったよ初夏の空　　崖元",
"恒信風のみんな元気かい？今度飲もうね初夏の空　　崖元<BR><BR></font>（平成17年５月４日 自宅にて）",
"一昨日は編集会議でベロベロでごめんなさい初夏の空　　崖元",
"また会社作ったよ初夏の空　　崖元",
"mixiは「てほ」で出てます初夏の空　　崖元",
"白金は引き払って今は春日部にいるよ初夏の空　　崖元<BR><BR></font>（年賀状とか届かないかも）",
"字余りが多すぎてダメだねこの連作初夏の空　　崖元",
"</font>最初はさ下五統一のつもりだったんだけど途中で変になっちゃったよ初夏の空　　崖元",
"ちゃんとしたいのにちゃんとできない初夏の空　　崖元",
"気がつけばもう二十句だ初夏の空　　崖元",

//百千鳥　寺澤一雄（十三号）
"教室の隣は廊下秋の暮　　一雄",
"大陸に伸びる鼻毛や夏に入る　　一雄",
"たそがれが見える初夏紙芝居　　一雄",
"藤の花会社の人に友田君　　一雄",
"立つたまま靴下を穿く主義宗因忌　　一雄",
"淡海の干上がりしまま太古より　　一雄",
"饅頭の印の焦げや夕桜　　一雄",
"メガホンの細き方より入るかな　　一雄",
"都から枯野伝ひに逃げる春　　一雄",
"線路から鉄人の歌鳥交る　　一雄",
"去年から二階で眠り花の山　　一雄",
"鞄ではなく風呂敷や百千鳥　　一雄",
"お彼岸や長き発見物語　　一雄",
"日時計の崩れし影や椿落つ　　一雄",
"水涸れて箱残りけり水時計　　一雄",
"十月や執着するものサラダになし　　一雄",
"白菜がキムチになつて家にあり　　一雄",
"水を出るすなめりの尾よ立夏なり　　一雄",
"啓蟄の声は穴より発せらる　　一雄",
"一言で言へば大きなつぼみかな　　一雄",

//男の子　木綿（十三号）
"悪阻（つわり）こそ由々しきものぞ春の雷　　木綿",
"菜種梅雨「子は死んでいるかも知れない」と　　木綿",
"泣いた日のらっきょう甘くじんわり辛い　　木綿",
"もうこれで恐るるものなく蔓珠沙華　　木綿",
"夜食はうどんお昼はカレーだったから　　木綿",
"蓑虫やどきどきぷるぷるウテメリン　　木綿",
"秋終わつた途端に喰ふは焼魚　　木綿",
"冬の日や主婦のふりする出産休暇　　木綿",
"感冒やハスキーヴォイスの胎教を　　木綿",
"博学のをとことけんか冬の星　　木綿",
"早期破水早朝嘔吐にこやかに　　木綿",
"クリスマス赤い手袋小熊のミーシャ　　木綿",
"持ち重りする乳の量感冬牡丹　　木綿",
"冬の子と同じ姿勢で寝る私　　木綿",
"明けまして腰のくびれのなくて晴れ　　木綿",
"よろこびや五十年後の日向ぼこ　　木綿",
"ふらここや産み疲れして遠目する　　木綿",
"薄目して漸く春の力かな　　木綿",
"つつじ咲く小さく寝返りうつだけで　　木綿",
"特別な母乳の音よ風鈴よ　　木綿",

//回路　遠藤治（十三号）
"邯鄲の山くろぐろと暮れにけり　　四童",
"皇帝の最初の和音秋の恋　　四童",
"稲妻の人差指を握りけり　　四童",
"現るる悦び青き衣被　　四童",
"犬となる夜のいきもの秋深し　　四童",
"転々と天下の秋の捕逸かな　　四童",
"大阪のジェット機重き冬旱　　四童",
"電線の終はる電信柱かな　　四童",
"べたべたとねばねばとある寒の花　　四童",
"おそろしき挿絵のアリス日脚伸ぶ　　四童",
"法脈は節くれ立てり花の昼　　四童",
"磨かれし黒き車や金鳳華　　四童",
"自動車といふ人とゐる暮春かな　　四童",
"上海となるまで水のぬるみけり　　四童",
"犬掻きの手足短き夏来る　　四童",
"ゆつくりと浮名を流す金魚かな　　四童",
"長編に青き紐あり六月尽　　四童",
"髪洗ふ脳に回路のできるまで　　四童",
"家族みな向日葵となる水平線　　四童",
"四次元と神隠しある夏の庭　　四童",

//面の皮　村井康司（十三号）
"一月の豪雨に嗤ふ女かな　　好餌",
"日月や垂直に降る冬の雨　　好餌",
"啓蟄や毛深き人と陸奥にゐて　　好餌",
"マシュマロの焼ける匂ひよ寒い春　　好餌",
"磯くさき相模も春の射的場　　好餌",
"面の皮晒し歩くや青葉風　　好餌",
"ぬるき雨降りはじめたり蝌蚪の足　　好餌",
"はすかひに赤道渡るかぶとむし　　好餌",
"洗ひ髪拭きつゝ瞋るあはれかな　　好餌",
"共色の跣の爪を愛しけり　　好餌",
"曖昧な秋風吹くや七分袖　　好餌",
"ボスフォラス海峡晴れて鯖に塩　　好餌",
"宿酔のとつぜん冬になつてゐし　　好餌",
"素裸や朝の毛布はあたたかし　　好餌",
"初雪や午後の障子のしづかなる　　好餌",
"革冷えて吾が肉体の硬くあり　　好餌",
"短日や百軒店のストリップ　　好餌",
"煮こぼれて猿楽町の葱鮪鍋　　好餌",
"晩生や紅さして来る鶴のゐて　　好餌",
"海獣を女と口を利かず喰ふ　　好餌",

//水母踏む　中原徳子（十三号）
"黒光る土方巽を枯野に置く　　不孤",
"桜の夜白石加代子まばたきぬ　　不孤",
"テラヤマのすつぱき嗤ひ梅雨の月　　不孤",
"筋通す異形涼しきマルセ太郎　　不孤",
"歌丸のくつくつ笑ひ菊膾　　不孤",
"ありふれたいなかの事件文化の日　　不孤",
"瓶詰地獄わらわらと蝌蚪の紐　　不孤",
"薔薇の窓少女はみんな白目して　　不孤",
"オンリー・ユー語尾引つ張れば芋嵐　　不孤",
"冬の鵙議事堂つくづく変な形　　不孤",
"仏陀見て村上隆見て淑気　　不孤",
"涅槃会へ盲ひの象を曳き行けり　　不孤",
"数学を抜けて屋上いかのぼり　　不孤",
"蝌蚪に足家系に胃癌直腸癌　　不孤",
"しんねりとなめくぢ女手酌せり　　不孤",
"水母踏むその冷たさのまま帰る　　不孤",
"パパラギは涼しプロポリスは苦し　　不孤",
"ありの実や獏園の獏発情す　　不孤",
"面妖な臍の痛みよ盂蘭盆会　　不孤",
"雁瘡や苦行のやうに飯を食ひ　　不孤"

);



h1 = Math.floor(Math.random()*haiku.length);


document.write(haiku[h1]);





}


